【初めての不動産売却】相場を知らずに家を売ると損する!不動産情報ライブラリの使い方
【初めての不動産売却】相場を知らずに家を売ると損する!不動産情報ライブラリーの使い方
こんにちは、稲沢あんしん不動産の佐藤です。
不動産業界で28年以上の経験を持ち、これまで数多くの売却相談に携わってきました。
今回は、家やマンションなどの不動産を売却しようとしている方に向けて、「相場をどうやって調べたらいいのか?」というテーマでお話しします。
「不動産を売ることになったけど、相場がわからない…」
「不動産会社の言う金額が適正なのかどうか判断できない…」
「できるだけ高く売りたいけど、どうすればいい?」
このようなお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
不動産相場を知らないと起こりうる3つのリスク
不動産売却で相場を知らないままに進めると、次のようなリスクがあります。
- 高すぎる金額で売り出し、売れない状態が続く
- 安すぎる金額で売却してしまい、数百万円の損をする
- 不動産会社の言いなりになり、主導権を失ってしまう
実際に私が担当したケースでは、他社から相場観のないまま1年以上売り出していた方がいました。
結局、当初より300万円も安い金額で売ることになり、「もっと早く相場を知っていれば…」と後悔されていました。
このような失敗を避けるためにも、自分で相場を調べる方法を知っておくことは非常に重要です。
国土交通省「不動産情報ライブラリー」とは?

相場を調べる便利なツールとして、国土交通省が運営している「不動産情報ライブラリ」があります。
これは日本全国の不動産取引価格を町丁目単位で見ることができる公的なデータベースです。
無料で誰でも利用でき、実際の取引事例から相場を知ることができる便利なツールとなっています。
このサイトでは次のような情報が得られます:
- 土地や建物の実際の取引価格
- 取引された物件の条件(面積、駅からの距離など)
- 周辺の防災情報や都市計画情報
- 人口推移や学区情報
不動産情報ライブラリーの具体的な使い方
それでは、実際の使い方を
弊社のある稲沢市国府宮を調べたいときのを例に説明していきます。
こちらのYouTube動画の方が画面操作が見えるので分かりやすいです
>>032_初めての不動産売却】相場を知らずに家を売ると損する!不動産情報ライブラリの使い方
STEP1:サイトにアクセスする
「不動産情報ライブラリー」で検索するか、下記URLからアクセスできます。 https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
STEP2:地域を指定する
- 「地域から」をクリック
- 「住所から」を選択
- 都道府県(例:愛知県)→市区町村(例:稲沢市)→町名(例:国府宮)の順に選択
- 「地図を表示」をクリック
STEP3:価格情報を表示する
- 「価格情報」をクリック
- 「不動産取引価格情報」や「成約価格情報」を選択
- 「決定」をクリック
これで、地図上に色分けされた取引情報が表示されます。色が濃い場所ほど取引件数が多いエリアです。
STEP4:詳細情報を確認する
気になるエリアをクリックすると、その地域の取引件数や詳細が表示されます。
例えば、国府宮駅周辺の土地の取引事例を見ると、
駅から徒歩4分の土地が坪単価47万円程度、
徒歩11分の土地が坪単価50万円程度で取引されていることがわかります。
これらの情報から、駅からの距離や土地の形状などの条件を考慮して、ご自身の物件の相場観を掴むことができます。
もう一つの相場調査方法「レインズマーケットインフォメーション」
不動産情報ライブラリーと並んでおすすめなのが「レインズマーケットインフォメーション」です。
これは国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する、実際の取引データに基づいた情報サイトです。
もともと不動産会社が使用する「レインズ」というシステムの情報を一般向けに公開したもので、特にマンションの情報を調べる際に便利です。
当社のブログでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。 https://inazawa.estate/fudosan-baibai-souba-shiraberu/
レインズマーケットインフォメーションの特徴
- 実際に成約した価格情報を確認できる
- マンションの情報が充実している
- 詳細な条件(間取り、築年数など)で絞り込みができる
- 過去の取引傾向をグラフで確認できる
実際に私が稲沢市でマンションの相場を調べた際、不動産情報ライブラリーでは情報が少なかったのに対し、レインズマーケットインフォメーションでは充実した情報を得ることができました。
両方のツールを併用することで、より正確な相場観を掴むことができますので、ぜひ活用してください。
知っておくべき稲沢市の不動産市場の特徴
稲沢市の不動産市場には、知っておくべき特徴があります。
不動産情報ライブラリーの都市計画情報を見ると、稲沢市は広範囲で市街化調整区域となっています。
市街化調整区域では一般の方が土地を購入して家を建てることが難しい地域です。
市街化調整区域とは、都市計画法に基づいて地方自治体が指定する、市街化を抑制すべき区域です。都市計画法では、市街化を抑制することで、農地や緑地を保護し、自然環境の保全や、計画的な開発を推進することを目的としています. 原則として、住宅や商業施設の建築はできませんが、自治体の許可を得れば、特定の条件を満たす場合に建築が可能です.
安い土地を見つけても、実は建物が建てられない可能性があるので注意が必要です。
この知識がないまま売買を進めると、思わぬトラブルにつながることもあります。
不動産情報ライブラリーの便利な追加機能
相場調査以外にも、このサイトには役立つ機能がたくさんあります。
防災情報の確認
「防災情報」から「洪水浸水想定区域」などを選択すると、災害リスクを確認できます。
例えば国府宮周辺では、浸水想定が0.5mから3mの地域があることがわかります。
学校区の確認
「学校区」を選択すると、小学校・中学校の学区境界を確認できます。
子育て世帯の方には特に重要な情報です。
人口情報の確認
「人口情報」を選択すると、250m四方ごとの人口密度や年齢構成、将来予測まで確認できます。
例えば国府宮エリアでは、2025年の人口が863人、2035年には853人と予測されており、将来の人口推移も把握できます。
より確実に相場を把握するためのポイント
より正確な相場を知るには、複数の情報源を組み合わせることが大切です。
- 不動産情報ライブラリーで大まかな相場を掴む
- レインズマーケットインフォメーションでマンション情報などを補完する
- 最新の取引事例を重視する(1年以上前の情報は参考程度に)
売却を成功させるには、これらの情報を総合的に判断することが重要です。
まとめ:相場を知って賢く売却しよう
不動産売却は人生で何度も経験するものではありません。
だからこそ、適正な相場を知り、後悔のない取引を行うことが大切です。
不動産情報ライブラリーとレインズマーケットインフォメーションは誰でも無料で使える便利なツールですので、ぜひ活用してみてください。
相場を知ることで不動産会社との話し合いも対等に進められ、適正な価格での売却が可能になります。
「それでも相場の見方がわからない」「自分の物件の特徴をどう評価すべきか悩む」という方は、お気軽に稲沢あんしん不動産にご相談ください。
28年の経験と5,000件以上の不動産査定実績をもとに、あなたの大切な資産を最適な形で売却するお手伝いをいたします。
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