【2025年10月発表】不動産の売り時は今?最新DI調査から読み解く中部圏の市場動向|土地・中古住宅・中古マンション

こんにちは。

稲沢あんしん不動産の佐藤です。

「今って本当に不動産の売り時なの?」

「これから価格は上がるの?下がるの?」

「様子を見た方がいいのか、早めに動いた方がいいのか分からない…」

こんな悩みをお持ちではありませんか?

不動産の売却を考えているけれど、いつ動けばいいのか判断がつかない。

そんな方のために、今回は2025年10月に発表された最新の不動産市況DI調査の結果を詳しく解説します。

この調査は、全国の不動産のプロたちが「今、市場がどう動いているか」「これから3ヶ月後はどうなるか」を回答したもの。

つまり、現場で実際に売買に携わっている専門家たちの生の声が反映されたデータなんです。

今回は特に愛知県を含む中部圏の結果に焦点を当てて、わかりやすくお伝えしていきます。

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不動産市況DI調査とは?

まず「DI調査って何?」という方のために簡単にご説明します。

DI調査とは、不動産のプロである全国の宅建業者が「価格が上がっていると感じているか、下がっていると感じているか」を数値化したものです。

今回ご紹介するのは、2025年10月に公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が発表した「第39回不動産市況DI調査」です。

全宅連とは、全国の不動産会社が加盟している業界最大の団体。

調査期間は2025年10月7日から10月21日で、全国182社の不動産会社がアンケートに回答しています。

調査では、「現在の価格動向(3ヶ月前と比較してどうか)」と「3ヶ月後の予測(これからどうなるか)」の2つの視点で回答が集められています。

不動産会社が査定金額を出すときは「3ヶ月以内に売れるだろう」という金額を基準にするため、この「3ヶ月後」という期間がとても重要になります。

それでは、中部圏(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)の調査結果を、土地・中古住宅・中古マンションの順番に見ていきましょう。

土地の価格動向

2025年10月発表の不動産市況DI調査における土地価格の動向を示す横棒グラフ。上段は「現在の動向について3か月前と比較してどのように感じますか?」、下段は「3か月後はどうなると予測しますか?」の回答結果を地域別に表示。中部圏の現在の動向は「やや上昇している」32.0%、「横ばいである」64.0%、「やや下落している」4.0%。3か月後の予測は「やや上昇している」24.0%、「横ばいである」68.0%、「やや下落している」8.0%となっており、上昇見通しが8ポイント減少し、下落見通しが倍増していることが赤枠で強調されている。
2025年10月DI調査|中部圏の土地価格は「横ばい」が約7割

現在の状況(2025年10月時点)

中部圏の土地価格について、3ヶ月前(2025年7月)と比較してどう感じるかの結果は以下のとおりです。

・やや上昇している:32%

・横ばい:64%

・やや下落している:4%

約3分の2が「変わらない」と回答し、「上昇している」と感じている人は「下落している」と感じている人の8倍にのぼります。

現時点では、中部圏の土地価格は比較的堅調といえる状況です。

3ヶ月後の予測(2026年1月時点)

では、これから3ヶ月後はどうなると予測しているのでしょうか。

・やや上昇する:24%(現在の32%から8ポイント減少)

・横ばい:68%(4ポイント増加)

・やや下落する:8%(4ポイント増加)

ここで注目していただきたいのは、「やや上昇する」と見ている人が8ポイントも減っている点です。

その減った分は「横ばい」と「やや下落」に移っています。

つまり、不動産のプロたちは「これから上がっていく」というよりも「横ばいか、少し下がっていくかもしれない」という慎重な見方に変わってきているのです。

中古住宅の価格動向

2025年10月発表の不動産市況DI調査における中古戸建住宅の取引価格の動向を示す横棒グラフ。上段は「現在の動向について3か月前と比較してどのように感じますか?」、下段は「3か月後はどうなると予測しますか?」の回答結果を地域別に表示。中部圏の現在の動向は「やや上昇している」30.4%、「横ばいである」65.2%、「やや下落している」4.3%。3か月後の予測は「やや上昇している」31.8%、「横ばいである」59.1%、「やや下落している」9.1%となっており、下落予測が4.3%から9.1%へと倍以上に増加していることが赤枠で強調されている。
2025年10月DI調査|中部圏の中古戸建住宅は下落予測が倍増

現在の状況(2025年10月時点)

中部圏の中古住宅(中古戸建て)の価格動向は以下のとおりです。

・やや上昇している:30.4%

・横ばい:65.2%

・やや下落している:4.3%

土地と同様に、約3分の2が「横ばい」と回答。

「上昇している」と感じている人は「下落している」と感じている人の約7倍で、現時点では堅調な状況です。

3ヶ月後の予測(2026年1月時点)

・やや上昇する:31.8%(1.4ポイント微増)

・横ばい:59.1%(6ポイント減少)

・やや下落する:9.1%(4.8ポイント増加)

中古住宅については、土地とは少し異なる傾向が見られます。

「やや上昇する」という回答がわずかに増えている一方で、「やや下落する」という回答も大きく増えています。

これは何を意味するのでしょうか?

実は、不動産のプロの間でも意見が分かれているということなんです。

「横ばい」から「上昇」と「下落」の両方に意見が分散している状態です。

ただし、「やや下落する」の増加幅(4.3%→9.1%と倍以上)が大きいことから、慎重に見ておく必要があるでしょう。

中古マンションの価格動向

2025年10月発表の不動産市況DI調査における中古マンションの取引価格の動向を示す横棒グラフ。上段は「現在の動向について3か月前と比較してどのように感じますか?」、下段は「3か月後はどうなると予測しますか?」の回答結果を地域別に表示。中部圏の現在の動向は「やや上昇している」41.2%、「横ばいである」47.1%、「やや下落している」11.8%。3か月後の予測も同じく「やや上昇している」41.2%、「横ばいである」47.1%、「やや下落している」11.8%と完全に一致しており、現状維持の見方が強いことが赤枠で強調されている。横ばいと下落を合わせると約6割に達する。
2025年10月DI調査|中部圏の中古マンション価格は現状維持の見方

現在の状況(2025年10月時点)

中古マンションは、土地や中古住宅とはかなり様子が違います。

・やや上昇している:41.2%

・横ばい:47.1%

・やや下落している:11.8%

「やや上昇している」が4割を超えており、他の物件種別と比べて上昇傾向が強いことがわかります。

しかし同時に、「やや下落している」も1割を超えており、市場の二極化が進んでいる可能性も示唆されています。

3ヶ月後の予測(2026年1月時点)

・やや上昇する:41.2%

・横ばい:47.1%

・やや下落する:11.8%

興味深いことに、現在と3ヶ月後の予測がまったく同じ数字になっています。

不動産のプロたちは「今の状態がそのまま続く」と見ているということです。

ただし、ここで注意していただきたい点があります。

「横ばい」と「やや下落」を合わせると約6割。

つまり、「これから上がっていく」と見ている人よりも、「現状維持か下がる」と見ている人の方が多いのです。

現場で感じていること

私が実際に現場で感じているのは、特に郊外エリアではマンションの在庫が積み上がっているということです。

不動産業者だけが見られる物件情報ネットワーク「レインズ」の直近データを見ても、販売中の物件数は過去最高レベルに増えています。

在庫が増えているということは、「売りたい人は多いけど、買う人が少ない」という状況。

つまり、売りにくい状況になっているということです。

この在庫の積み上がりについては、以下の記事で詳しく解説しています。

東京や名古屋中心部の高額売却のニュースは耳にしますが、稲沢市や一宮市などの郊外エリアは状況が異なります。

地域によって状況が違いますので、マンション売却を考えている方はご自身の物件がある地域の実情をしっかり見極める必要があります。

今回のDI調査結果のまとめ

土地、中古住宅、中古マンション、どれを見ても共通しているのは、「これから上がっていく」という見方をしている人は少なくなっているということです。

むしろ「横ばいか、やや下落していく」という慎重な見方が増えています。

言い換えれば、価格上昇が一旦ストップして、横ばいから少し下がっていく方向に向かう可能性が高いということです。

前回2025年4月発表のDI調査と比較しても、この傾向は明らかです。

関連記事:今が売り時?愛知県を含む中部圏の不動産価格が曲がり角・DIで読み解く|2025年5月発表

売却を考えている方へ

では「具体的にいつ動けばいいの?」という疑問にお答えします。

答えは「今から準備を始めること」です。

今回の不動産DI調査の結果を見ても、不動産のプロたちは「これから上がっていく」とは見ていません。

つまり、今この瞬間がここ数年で最も高く売れるタイミングかもしれないのです。

ただし、現実的なことをお伝えすると、売却のタイミングには注意が必要です。

12月中旬から1月中旬までの年末年始は、不動産市場が非常に動きにくい時期。

この時期に不動産を探す人はガクッと減るのが例年のパターンです。

そのため、今から相談を始めて、来年1月中旬から売り出し。

そして2月・3月に売り切ることを目標に計画を立てる。

これが最高の条件で売るためのベストなスケジュールです。

「もう少し様子を見てから」と3ヶ月、半年経つと、今よりも条件が悪くなっている可能性があります。

特に稲沢市や一宮市でマンションや中古住宅の売却をお考えの方は、在庫が積み上がっている今、早めの準備が必要です。

売却成功の近道は「相場に合わせること」

売却で最も大切なのは、その時の相場に合わせた価格設定です。

欲張らずに今の市場価格で売ることが、結果的に好条件での売却につながります。

「今の自分の不動産の価値を知りたい」「いつ売り出すべきか相談したい」という方は、まずは無料査定からお気軽にご相談ください。

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稲沢あんしん不動産では、私の28年の経験をもとに、ご相談者様一人ひとりに合った伴走型サポートを提供しています。

一般的な不動産会社のようにたくさんの物件を同時に抱えるのではなく、厳選した物件数で私のリソースを集中させる。

だからこそ全力でサポートができるんです。

稲沢市の地域の実情を知り尽くしているからこそ、今のこの市場でどう動けば一番良い結果が出せるか、正直にお伝えできます。

購入を考えている方へ

逆に不動産の購入を考えている方は、慌てて買う必要はありません。

在庫も増えてきていますし、しっかり様子を見てじっくり選べる状況です。

焦らずにご自身の条件に合う物件をしっかり選んで購入できる環境だと思います。

「こんな条件の物件を探している」という方は、物件リクエストフォームからご希望をお聞かせください。

新着物件情報を優先的にお届けします。

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最後に

今回のDI調査結果が、皆様の不動産取引の判断材料になれば嬉しいです。

「売ろうかな、でもいつがいいんだろう」と迷っている方。

まずは無料査定から始めてみてください。

ご自身のペースで、納得のいく売却を進めたい方は、ぜひ稲沢あんしん不動産にご相談ください。

一緒に最適な売却プランを考えていきましょう。

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不動産市況DI調査の解説動画サムネイル画像。背景には株価チャートのようなグラフが表示され、画面右側には不安そうな表情でハンカチを握りしめる女性のイラストが配置されている。画面上部には「プロの人たちは」「3ヶ月後を予測」という黄色い文字、中央には「土地・戸建・マンション」という白い大きな文字が表示されている。画面右下には下落を示す赤い下向き矢印があり、左下には「中部圏|2025年11月 不動産DI最新調査結果」と記載されている。全体的に不動産価格の先行きへの懸念を表現したデザインとなっている。

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