【騙されるな】不動産査定の高額提示に隠された3つの心理トリック|稲沢市の不動産のプロが暴露
高い査定額に騙されないために知っておくべき心理効果とは
「大手不動産会社なら安心だと思っていたのに…」
「高い査定額を出してくれたから、この会社なら高く売ってくれると信じていたのに…」
先日、稲沢市内で一戸建ての売却を検討されている方から、こんな相談がありました。
「全国展開している大手不動産会社に売却を頼んで3ヶ月経つのに、何も動きがない。200万円も値下げしたのに、まだ売れない…」
こんにちは、稲沢あんしん不動産の佐藤です。
不動産業界28年の経験から、今回は「高い査定額の裏に隠された心理効果」についてお話しします。
これから不動産売却を考えている方には、ぜひ知っておいていただきたい内容です。
なぜ高い査定額を信じてしまうのか?3つの心理効果
そもそも心理効果って何?
心理効果とは、人間の心理的な特性や反応を利用して、行動や判断に影響を与える現象のことです。
簡単に言うと、私たちの脳が無意識のうちに「こう考えてしまう」「こう判断してしまう」というクセのようなものです。
例えば、こんな経験はありませんか?
- スーパーで「限定10個!」と書いてあると、つい買いたくなってしまう
- 有名人が使っている商品だと、なんとなく良いものに思えてしまう
- 最初の印象が悪い人は、その後も悪い印象のまま見てしまう
これらはすべて心理効果によるものです。
不動産の査定でも、実はこの心理効果が巧妙に働いているんです。そして残念ながら、これらの心理効果は知らないうちに私たちの判断を狂わせてしまうのです。
では、不動産の高い査定額を信じてしまう3つの心理効果を見ていきましょう。
1. アンカリング効果:最初の数字が基準になる罠
アンカリング効果とは、最初に提示された情報が基準(アンカー)となってしまう心理現象です。
例えば、ある不動産会社が「あなたの家なら3,000万円で売れます」と言い、その後別の会社が「2,500万円が適正価格です」と言った場合、どう感じるでしょうか?
多くの方は「2,500万円の会社は安い査定しか出さない」と感じてしまいます。
しかし実際は、2,500万円の方が適正価格で、3,000万円では売れない可能性が高いのです。
最初に聞いた高い査定額がアンカーとなって、適正な価格を見失ってしまう。これがアンカリング効果の怖いところです。
2. 確証バイアス:都合の良い情報だけを信じる心理
確証バイアスとは、自分の期待に合う情報を過大評価し、そうでない情報を無視する心理です。
不動産を売りたい方は「できるだけ高く売りたい」という強い願望をお持ちですよね。そのため、高い査定を出した会社を「自分の不動産の価値を分かってくれる会社」と都合よく解釈してしまいます。
逆に、適正な査定を出した会社は「価値を分かっていない」「安く売ろうとしている」と否定的に見てしまうのです。
これは無意識に起こることで、誰でも陥る可能性があります。
3. 権威性の法則:大手だから信頼できるという思い込み
有名な会社、大きな会社のことを信じやすくなる心理を「権威性の法則」といいます。
「テレビCMでよく見る〇〇不動産が3,000万円と言っているんだから、きっとそれくらいで売れるんだろう」
大きな会社が言うんだから間違いない、と思ってしまいます。
しかし、会社の規模や知名度と、不動産査定の正確性は全く別物です。
実際にあった相談事例
冒頭でお話しした相談者の方は、まさにこの3つの心理効果すべてに影響されていました。
- 全国展開している大手不動産会社から購入した家だった
- 2社に相談して、高い金額を提示したのがその大手だった
- 大きな会社だから安心だと思った
結果として、相場より高い金額で売り出し、3ヶ月経っても売れず、200万円値下げしても買い手がつかない状況になってしまったのです。
残念ながら、弊社ではこの物件の売却はお断りしました。なぜなら、すでに「売れ残り感」が出てしまっており、今から私がリソースを集中して活動しても、売れる可能性が低いと判断したためです。
不動産売却で本当に大切なこととは
ここで、不動産売却をお考えの方に、ぜひ知っていただきたいことがあります。
だから売れない あなたを「特別扱い」にしない従来型の不動産販売手法の限界でも詳しく解説していますが、不動産売却の成功は「誰があなたの物件のために、どれだけリソースを投入してくれるか」にかかっています。
どんなに有名な会社でも、どんなに優秀な担当者でも、あなたのために本気で動いてくれなければ意味がありません。
例えば、大手不動産会社が100の力を持っていても、あなたの物件に1しか力を使ってくれなければ、結果は1です。一方、小さな会社でも70の力すべてをあなたの物件に注いでくれれば、結果は70になるのです。
高い査定価格に騙されないための3つの対策
1. 査定の根拠をしっかり確認する
なぜその金額になったのか、具体的な根拠を聞いてください。周辺の実際に売れた事例、物件の特徴など、詳しく説明できない不動産会社は要注意です。
2. 会社の規模や知名度に惑わされない
大きな会社だから安心、有名だから間違いないという思い込みは危険です。会社の規模ではなく、担当者の専門性や実績を重視してください。
3. 査定価格が高いというだけで判断しない
どんなに有名な会社でも、どんなに優秀な担当者でも、あなたのために本気で動いてくれるかが一番大事です。
- あなたの不動産の魅力をちゃんと理解してくれるか
- その良さを購入検討者に伝える努力をしてくれるか
- あなたの事情や希望をしっかり聞いて最適な売却プランを提案してくれるか
査定価格の高さだけではなく、どれだけその会社や担当者があなたのために持っているリソースを投入してくれるか。この人になら任せられると思える担当者を選んでください。
稲沢あんしん不動産の伴走型サポートとは
私たち稲沢あんしん不動産では、売主様に寄り添う「伴走型サポート」を実践しています。
大手不動産会社のように多くの物件を抱えて「売れたらラッキー」という姿勢ではなく、一つ一つの物件に全力を注ぎます。実際に【実例】稲沢市外の一戸建て売却でも8日間で成約!安心の伴走型売却サポート事例のように、短期間での売却成功事例も多数あります。
不動産売却でお悩みの方、まずは無料査定でご相談ください。
また、売却以外のご相談も承っております。
まとめ:心理効果を理解して冷静な判断を
今回お話しした3つの心理効果は、誰でも無意識に陥ってしまうものです。
- アンカリング効果:最初の高い査定額が基準になってしまう
- 確証バイアス:都合の良い情報だけを信じてしまう
- 権威性の法則:大手だから信頼できると思い込んでしまう
これらの心理効果は避けることができません。しかし、知っているだけで冷静な判断ができるようになります。
高い査定価格に騙されないでください。大切なのは、最初に正直に適正な価格を説明して、そしてあなたのために、あなたの物件のためにしっかりと動いてくれる不動産会社、あなたのためにリソースを割いてくれる担当者を選ぶことです。
不動産売却は人生の大きな決断です。後悔のない売却ができるよう、心の片隅にこういう心理効果があることを覚えておいてくださいね。
稲沢市近郊で不動産売却をお考えの方は、ぜひ弊社まで遠慮なくご相談ください。28年の経験を活かし、あなたの大切な不動産売却を全力でサポートさせていただきます。