0587-33-5620
10:00〜18:00(火・水定休)
稲沢市の土地売却のリアルな手取り|内訳と落とし穴

こんにちは。稲沢あんしん不動産の佐藤です。
土地を売るとき、多くの方が気にされるのは「いくらで売れるか」です。ただ、最後に手元へ残るお金は、その売値とは別物なんですよ。「3,000万円で売れた」と聞くと3,000万円が入ってくる気がしますが、実際にはそこから経費と税金が引かれます。
相談に来られた方が一番驚かれるのが、まさにこの差です。今回は稲沢市で土地を売ったとき、売値からどれだけ引かれて、いくら残るのか。手取りの中身を内訳に分けて整理していきます。
※この記事の内容は、YouTube動画でも解説しています。

手取りの式は「売値 − 経費 − 税金」

先に結論からお伝えします。手取りは、次の式で決まります。
売値 −(売るための経費)−(税金)= 手元に残る金額
この式さえ覚えておけば、「思ったより残らなかった」を防げます。引かれるものは経費と税金の2つだけ。それぞれの中身を順番に見ていきましょう。
土地は建物がないぶんシンプルに見えますが、境界や名義の状態で経費が変わります。先に内訳を知っておくと、売り出し価格を決めるときに「いくらで売れれば、いくら残るか」を逆算できます。
売るためにかかる経費の内訳
まず、売値から引ける経費です。代表的なものを挙げていきます。
仲介手数料
私たちのような不動産会社を通して売ると、仲介手数料がかかります。法律で上限が決まっていて、売値の3%+6万円(別途消費税)が目安です。手取りに一番大きく効く項目なので、最初に押さえておきたいところですね。
印紙税・登記の費用
売買契約書には収入印紙を貼ります。これが印紙税です。
それから登記の費用。銀行のローンが残っていると、その土地は担保に取られているので、抵当権を外す「抵当権抹消」の費用がかかります。登記識別情報の作成費用なども、ここに含まれます。
測量・境界確定の費用
土地でよく出てくるのが測量です。敷地の四隅に境界の杭(目印)がない土地は、隣の方とのトラブルを防ぐために、測量して境界を確定してから売ることになります。費用は広さや隣地の数で変わりますが、土地ではこれが必要になるケースが多いです。
解体費(古家付きの場合)
古い家が建ったままの土地を更地で売るなら、解体費がかかります。これも経費のひとつです。
税金は「儲け」にだけかかる
経費の次は税金です。ここで押さえておきたいのは、税金は売値そのものではなく、譲渡益(ざっくり言うと儲け)にかかるということ。だから、まず儲けを計算する必要があります。
儲けの式はこうです。
売値 −(取得費)−(譲渡費用)= 儲け
取得費というのは、その土地を買ったときに払った代金や、それにまつわる諸経費のこと。譲渡費用は、さっきの仲介手数料や登記費用といった売るための経費です。この2つを引いて残ったのが儲けで、ここに税金がかかります。
取得費が証明できるかで、税金が大きく変わる
取得費は、当時の契約書や領収書で証明します。逆に言うと、証明できないと困るんですよ。
たとえば3,000万円で売れた土地。当時の契約書に1,500万円と書いてあれば、3,000万円から1,500万円を引いた金額が儲けの土台になります。
でも、この1,500万円の証明がなかったらどうなるか。その場合は「概算取得費」といって、売れた金額の5%しか取得費とみなしてもらえません。3,000万円なら、たったの150万円です。1,500万円が150万円。10分の1ですよね。そのぶん儲けが大きく出て、納める税金も増えてしまいます。だから取得費の証明は、本当に大事なんです。
なお、相続で取得した土地は、亡くなったお父さんが買ったときの取得費や保有期間を引き継げます。お父さんが当時の契約書を残していれば、それがそのまま証明として使えるので、知っておいてください。
税率は「持っていた期間」で変わる
税率は、その土地を持っていた期間で変わります。
5年以下と短いと、一般的に税率は高めで、おおよそ39.63%。利益100万円なら、約40万円が税金です。
5年を超えて持っていた場合は、長期譲渡といって、おおよそ20.315%。利益100万円なら約20万円ですみます。半分くらいに下がる計算ですね。
ちょうど5年の境目にある土地は、今売るのか、5年を過ぎてから売るのかで手取りが変わってきます。ここは一度きちんと計算してから判断したほうがいいです。
手取りシミュレーション(あくまで一例)
実際に数字を入れて計算してみます。あくまで一例として見てくださいね。
10年前に亡くなったお父さまから相続した土地が、3,000万円で売れたとします。お父さまは当時の契約書を残していて、そこに1,500万円と書いてあったので、取得費は1,500万円で証明できました。売却にかかった経費(譲渡費用)は、合計でおよそ148万円だったとします。
ここまで揃えば計算できます。
- 儲け(譲渡益):3,000万円 − 1,500万円 − 148万円 = 約1,352万円
- 税金:10年保有なので長期譲渡(約20.315%)→ 約275万円
- 手取り:3,000万円 − 148万円(経費)− 275万円(税金)= 約2,577万円
こうして並べると、意外とシンプルだと感じませんか。売値が3,000万円でも、手元に残るのは約2,577万円。この差を先に把握できているかどうかで、安心感がまるで違います。
土地売却で気をつけたい3つの落とし穴
最後に、稲沢で相談を受けていて「ここでつまずきやすいな」と感じる3点をお伝えします。
1. 取得費の書類は捨てない
購入時の契約書や領収書は、必ず保管しておいてください。さっきの話のとおり、証明できないと取得費が売値の5%しか見てもらえず、納める税金が大幅に増えてしまいます。
2. 測量は前倒しで着手する
境界の測量には、通常2〜3ヶ月かかります。買い手が見つかってから動くと、引き渡しが遅れて契約上いろいろ困ることがあるんですよ。しかも測量には「不調のリスク」もあります。隣の方と境界で揉めると、最悪、販売そのものを諦めることにもなりかねません。相手がいる話なので、すんなり行くとは限らない。早め早めに動いて、境界が確定していると安心です。
3. 確定申告を忘れない
売却して利益が出た年は、確定申告が必要です。期間は毎年2月16日から3月15日まで。自分で申告することになるので、本来納めるはずの税金を使ってしまったり、申告自体を忘れてしまったりしないよう、お金の管理に気をつけてください。
まとめ
土地を売ったときの手取りは、売値から経費と税金を引いた金額です。
税率は保有期間で変わり、5年以下なら短期で約4割、5年超なら長期で約2割。取得費を証明する書類は手元に残し、測量は余裕を持って前倒しで進める。そして確定申告も忘れずに。
正確な手取りは、お願いする不動産会社の担当者に計算してもらって、売り出す前に把握しておくのが安心です。稲沢・一宮・あまあたりの土地は、エリアや道路付けで売れ方も変わります。売るかどうか迷っている段階からでも、土地を高く売るための準備と流れを見ておくと、判断がしやすくなりますよ。
よくある質問
取得費がわからない土地は、税金がかなり高くなりますか?
買った金額を証明できないと、売値の5%しか取得費とみなしてもらえません。証明があるときと比べて儲けが大きく出やすく、そのぶん税金が増えます。古い契約書や領収書が見つからないか、まず探してみてください。
相続した土地は税金で不利になりますか?
必ずしも不利とは限りません。亡くなった方の取得費や保有期間を引き継げるので、当時の契約書が残っていれば、それを証明に使えます。保有期間も引き継げるため、長期譲渡(約2割)の扱いになりやすい点は有利に働くことがあります。
測量はしないと土地を売れませんか?
確定測量図がすでにあれば、不要なことが多いです。境界があいまいな土地は、買い手の安心のために測量するケースがあります。2〜3ヶ月かかるので、売却を考え始めた段階で図面の有無を確認しておくと安心です。
売った後、確定申告はいつ行いますか?
売却して利益が出た年の翌年、2月16日から3月15日までが申告期間です。納める税金を使い込んでしまわないよう、手取りが決まった時点で税金分を分けておくと管理が楽になります。
なお、本記事の税金に関する記述は一般的な解説です。個別のケースについては、税理士または所轄の税務署にご確認ください。
関連記事
- 土地を高く売るための準備と流れ
- [親から受け継いだ家を売るときの税金と控除のしくみ](https://inazawa.estate/oya-ie-baikyaku-zeikin-3000man/)
- 稲沢で不動産を売るときの会社の選び方
- 不動産売却の手順と相談(稲沢市の土地・戸建て・マンション)
土地売却の流れ
最初のご相談から引渡しまで、代表の佐藤が一緒に進めます。


