【日銀の利上げ】今なら住宅ローンは変動金利と固定金利のどちらを選んだら?途中で金利が上がったら?住宅ローンを組むのはしばらく様子を見るデメリットは?住宅ローンの相談は誰に?5年ルールと1.25倍ルール
こんにちは、稲沢あんしん不動産の佐藤です。
26年以上の不動産業界経験を持つプロとして、
今回は多くの方が気になっている「住宅ローンの選び方」について、最新情報を交えてお話しします。
2024年7月31日、日本銀行が政策金利の引き上げを決定しました。
「金利が上がるのか?今なら住宅ローン、変動金利と固定金利どっちがいいの?」
これを受けて、「住宅ローン、変動金利と固定金利どっちがいいの?」という質問が急増しています。
今回は、この疑問にお答えしていきます。
1. 政策金利引き上げの影響はいつから?
多くの方が「政策金利が上がったら、明日から住宅ローンの金利も上がるの?」と心配されています。
結論から言うと、すぐには変わりません。
- 住宅ローンの金利は毎月発表される
- この記事を書いているのが令和6年8月1日なので次回の発表は9月
- すでに借りている人は、変動金利は6ヶ月ごとの見直しが一般的なので次の見直しの時期から影響することになる
つまり、すぐに慌てる必要はありません。じっくり考える時間はあります。
2. 結論、今選ぶなら変動金利か固定金利か
これから金利が上がりそうだけど、固定金利と変動金利、どちらを選んだらよいのかしら?
結論を先に言うと、
現時点では変動金利をおすすめします。
理由は
- 現在の変動金利は依然として過去最低水準
- 将来上がるリスクはあるが、いつ上がるかは株価と同様に将来のことは予測できない
- 低金利のメリットを今すぐ享受できる
- 途中で固定金利に変更可能
ただし、これはあくまで一般論。個人の状況によって最適な選択は変わります。
3. 変動金利の仕組みと注意点
変動金利を選んだ場合、気になるのは「途中で金利が上がったらどうなるの?」という点ですよね。
実は、変動金利には「5年ルール」と「1.25倍ルール」という2つの重要なルールがあります
これは一般的な場合で、なかにはこのルールがない場合もあります。
変動金利の5年ルール: 金利が変動しても、5年間は毎月の返済額は変わりません。
金利自体は半年ごとに見直しがありますが、返済額は変わりません。
しかし、返済額の中身の元金と金利の割合が変わります。
金利が上がると元金の返済が少なくなりますので、気をつけないといけません。
1.25倍ルール:5年後も、返済額の上昇は元の1.25倍までに抑えられます。
例:当初の返済額が5万円なら、最大でも6万2500円まで
ただし注意点として、金利上昇時は返済額の中で金利の割合が増え、元金の返済ペースが遅くなります。
4. 固定金利のメリット・デメリット
固定金利も選択肢の一つです。主なメリット・デメリットは
メリット
- 将来の金利上昇リスクを回避できる
- 返済額が変わらないので、家計の見通しが立てやすい
デメリット
- 現時点では変動金利より金利が高い
- 途中解約時に手数料がかかることがある
例えば、借入額2500万円、返済期間35年の場合
- 変動金利(0.6%):毎月返済 約66,007円
- 固定金利(2.4%):毎月返済 約88,039円
この差額は大きいですが、将来のリスク回避を重視する方には固定金利も良い選択肢です。
ちなみに毎月返済金額で2万円の差がありますが
年間ですと24万円
10年間で240万円
35年間ですと840万円も差があります
この金利の選択は非常に難しいですよね
5. 金利の様子見は賢明な選択?
「金利がどうなるか様子を見てから決めよう」と考える方も多いでしょう。
しかし、これには意外なデメリットがあります
金利の様子見はデメリットしかありません
- 現在が過去最低水準の金利なので、将来下がる可能性は低い
- 時間が経っても未来の金利は予測困難
- 欲しい物件を逃す可能性がある
- 家族のライフステージに合わせた住居選びが遅れる
家は単なる物件ではなく、家族の思い出を作る場所。金利だけでなく、生活の質も考慮することが大切です。
6. 住宅ローンの相談は誰にすべき?
住宅ローンは複雑で、専門知識が必要です。相談相手として最適なのは
不動産営業でファイナンシャルプランナーの資格を持ち、実務経験が豊富な人
理由は
- 金利だけでなく、様々な条件(団体信用生命保険、ローン保証料、火災保険など)を総合的に理解している
- 実際の取引経験に基づいたアドバイスができる
ただし、完璧な相談相手を見つけるのは難しいかもしれません。
そのため、足りない知識はご自身で調べて補うつもりで挑むのが肝心です。
7. まとめ:賢い選択のために
- 現時点では変動金利がおすすめですが、個人の状況により最適な選択は変わります。
- 変動金利には「5年ルール」「1.25倍ルール」があり、急激な負担増は避けられます。
- 固定金利は将来の不安を解消できますが、現時点では金利が高めです。
- 金利の様子見には意外なデメリットがあります。
- 専門家に相談する際は、資格と実務経験の両方を持つ人を選びましょう。
最後に、家を買うのは人生の目的ではなく、幸せな家族生活を送るための手段です。金利だけでなく、自分たちの生活やニーズをしっかり考えて決めてください。
皆さんの幸せな家探しの一助となれば幸いです。もし具体的な相談がありましたら、ぜひ当社にお問い合わせください。一緒に最適な選択を見つけていきましょう。
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