尿管結石 手術体験記|入院から退院まで記録 一宮西病院

こんにちは。稲沢あんしん不動産の佐藤です。
今回は、尿管結石が見つかって手術と入院したときの内容を、詳しくお伝えします。

病気とは無縁だったので、石ぐらいで入院・手術とびっくりでした
稲沢市・一宮市周辺にお住まいの方で、尿管結石の治療を検討されている方の参考になれば幸いです。
実際の写真付きで、入院環境や食事、治療の流れをリアルにレポートします。
尿管結石とは


尿管結石っていうのは、食生活も原因の一つなんですけど、例えばシュウ酸を多く含むコーヒー、ピーナッツ、ほうれん草なんかを摂りすぎたりすると、腎臓に結石っていう石ができやすくなるんですね。
その石が大きくなって、尿管っていうおしっこの通り道に落ちてくると、尿の流れが悪くなってしまうんです。そのせいで、脇腹とか腰にものすごい激痛が走ったり、吐いたり血尿が出たりします。
結石が小さければ、水分をたくさん摂ることで自然におしっこと一緒に出てくることもあるんですが、大きかったり、形が悪かったりして自然に出てこない場合は、治療が必要になります。
治療といっても、すぐにお腹を切るわけじゃなくて。私が体験したのは、尿道から細いカメラ(内視鏡)を入れて、レーザーなんかで直接石を砕くっていう、「経尿道的尿管結石破砕術(TUL:ティーユーエル)」っていう方法でした。
尿管結石の発症から病院選びまで


症状の発症と救急受診
ある日突然でした。
深夜にに突然なんとなく体の言葉にできない違和感で目が覚め。
じわじわと腹痛が発症し、ひどくなって嘔吐した段階で「これはまずいな」と感じ
夜間救急で一宮市の大雄会病院に駆け込みました。
そこでMRIを撮って尿管結石が判明し、「最寄りのかかりつけ医に相談してください」と言われました。
かかりつけ医での診断
その日の午前中、稲沢市井之口にある宮川醫院を受診。
尿管結石と診断された経緯を説明し、先生より「自然に排出されるのを待ちましょう」という方針になりました。
そして1ヶ月後の再診でエコーで結石のサイズが大きい(10mm超)ことが判明し、「自然排出は難しいので大きな病院での治療が必要」と紹介状を書いていただきました。
一宮西病院の選択理由
宮川醫院から大雄会病院と一宮西病院の二つを提案され一宮西病院を選択しました。
選択の決め手は特に無く、どちらの病院でも大丈夫だろうけど強いて言うなら以下の理由の軽い感じです。
- 会社の健康診断で一宮西病院を2回利用した経験があった
- 一宮西病院は建物が新しく設備が整っている印象だった
- 駐車場が広く車が停めすそうだった
一宮西病院の基本情報
- 名称:一宮西病院(いちのみやにしびょういん)
- 所在地:〒494-0001 愛知県一宮市開明字平1番地
- 診療時間:基本的に午前中のみ(月〜土 8:00-12:00)
- 一部診療科は事前予約制で午後診療あり
診察から手術決定、入院までの流れ
かかりつけ医からの紹介状を持って翌日に一宮西病院の泌尿器科を受診しました。
診察の結果、尿管結石のサイズが10mmを超えていること、1ヶ月以上期間を経ても排出されてないことから手術が必要と判断されました。
その場で約2〜3週間後の手術日が予約されました。
発症から実際の手術までは約1ヶ月半の期間がありました。
手術日は2025年4月7日、入院期間は4月6日から4月10日までの4泊5日でした。
私の場合の結石は以下の状態でした:
- サイズ:約10mm強
- 形状:横長・細長い形
- 位置:尿管内
【写真:実際の尿管結石の様子(診察時に見せられたレントゲン写真)】
入院前の不安と準備
最も不安だったのは全身麻酔です。
局所麻酔でも対応できるケースもあるようですが、私の場合は最初から全身麻酔での手術が決まっていました。また、入院に何を持っていくべきかも悩みました。
入院前には一宮西病院内の「入退院支援センター」という専門部署で、入院の説明を受けました。
一宮西病院では、入院前の準備や説明が非常に丁寧で安心感がありました。
一宮西病院の入院環境
病院の外観と設備
【写真:一宮西病院の外観(20250407_0913、20250409_1046、20250409_1047など)】
一宮西病院は愛知県一宮市に位置する近代的な設備が整った病院です。病院へのアクセス道路も整備されており、駐車場も広く確保されています。車でのアクセスが便利で、稲沢市からも通いやすい立地です。
病室の様子
私が入院したのは一宮西病院の5階病棟で、3人部屋での入院でした。同室の方は入れ替わりがあり、私の在院中に一人の方は固定で、もう一つのベッドは3人ほど入れ替わりがありました。短期入院の方が多い印象でした。
【写真:病室内のベッドとカーテン(20250407_1636)】
各ベッドにはカーテンがあり、プライバシーは確保されています。ベッドサイドには小さな収納スペースとテーブルがあり、必要なものを手の届く範囲に置くことができます。
【写真:病室内の設備(20250408_1604)】
病室内にはトイレと洗面台があり、点滴をしている状態でも比較的自由に移動できるようになっています。
窓からは外の景色も見え、閉塞感は少なかったです。一宮市の景色を眺めることができました。
入院のスケジュールと流れ
【写真:入院スケジュール表(20250408_1607)】
入院期間は4泊5日で計画されました。入院2日目に手術、その後2日間は回復期間という流れです。入院時には詳細なスケジュール表が渡され、いつどのような処置や検査があるのかが明確に示されていました。
入院時の注意事項
【写真:入院時の注意事項(174432193534)】
入院時には様々な注意事項が書かれた用紙が渡されます。持ち物や病院内でのルールなど重要な情報が記載されていますので、しっかり目を通しておくことをお勧めします。
手術当日の流れ
手術前の食事制限
手術前日は深夜0時までは通常通り食事ができますが、それ以降は絶食となります。
当日の朝7時以降は水などの飲み物も一切禁止です。
手術の不安から空腹感や喉の渇きはありませんでした。
手術の順番と待機
手術当日は、手術の正確な時間が確定していません。
私は「その日の3番目の手術」と言われました。
前の患者さんの手術時間によって、予定が前後します。当初はお昼頃の予定でしたが、1人目の手術が長引いたため、実際には午後2時過ぎになりました。
【写真:手術待機中の様子(20250407_1113)】
待機中は病室のベッドで過ごします。朝から絶食状態で、点滴で水分を補給します。
手術前は緊張しますが、待つしか無いというあきらめの境地でした。
手術室へ
手術室までは自分の足で普通に歩いて行きました。
看護師さんに連れられ、エレベーターを使い病棟から手術室のフロアへ移動。
自分で手術台に横になりました。
手術室内には5〜6人のスタッフがいましたが、全員マスク着用のため、誰が執刀医で誰が麻酔科医か、見分けるのは難しかったです。
麻酔と手術
「麻酔を流します」と言われてからは意識がなくなりました。
手術は経尿道的尿管結石除去術(レーザーによる結石破砕)で行われました。
12時頃に手術が始まり、16時過ぎに病室に戻ったと言われました。
【写真:手術後のベッド休養(20250407_1636)】
術後の痛みと回復過程
術後の痛み – 手術当日の辛さ
【写真:術後のベッドでの様子(20250407_1700)】
手術後、尿管カテーテルが挿入された状態での痛みはとても強いものでした。下腹部に鈍い痛みがあり、体を動かすだけでも痛みが走りました。
最初は「下腹部が痛いのは大便が出たいのかな」と思っていましたが、そうではなく、カテーテルによる痛みでした。
正直、手術が終わった日は本当にしんどかったです。寝たきりの方の気持ちが痛いほど分かりました。 おしっこの管(尿道カテーテル)が入っていると、ちょっとした動きでも痛みが走り、身動きが取れません。何もする気が起きず、ただベッドで横になっているしかありませんでした。
そんな中、夜勤の看護師さんが「痛み止め出しましょうか?」と声をかけてくれたのがとても嬉しかったです。
痛みを我慢していましたが、自分から言い出せずにいたので、この一言で救われた気分でした。痛み止めのおかげでその夜は何とか眠ることができました。
手術後は水分は飲めましたが、食欲は全くないまま、ぐったりとした状態でした。食事は手術翌朝まで抜きでした。
排尿管理と回復
入院中は毎回のおしっこの量を計測する必要があります。トイレにはコップが置いてあり、それで排尿量を測定し、時間と共に記録用紙に記入します。これは腎臓や尿管の機能が正常に回復しているかを確認するための重要な管理です。
術後1日目 – カテーテル抜去と歩行
翌朝6時頃、心電図などの検査があり、足に付けられていたふくらはぎマッサージの装置も外されました。尿管カテーテルはまだ付いたままでしたが、点滴スタンドと共に尿バッグを持ち、歩行練習をしました。
【写真:点滴とカテーテルを付けた状態(20250408_1604)】
9時過ぎになり、尿管カテーテルを抜去することになりました。これが予想以上に痛かったです。看護師さんから突然「抜きます」と言われ、心の準備もできないまま処置が行われました。1回目は抜けず、2回目で抜けたときには思わず声が出るほどでした。「うっ!」と声が出てしまいました。
カテーテル抜去後は、自力での排尿が必要になります。初めは排尿時に痛みや違和感がありましたが、徐々に和らいでいきました。
睡眠の問題と対応
術後2日目の夜は全然眠れませんでした。
前日は、ほとんど体を動かしていないせいで寝付けなかったのです。
看護師さんに相談したところ「ミンザイ出しましょうか?」と提案されました。
一瞬、「?」と思いました睡眠薬のことかと連想できました。
こういうのって、癖になりそうな良いイメージがなかったので
「睡眠薬ですか?ちょっと怖いからいいです」と断りました。
でも、3日目の夜はさすがに眠れないのが怖くなり、睡眠薬をお願いしました。
効果はてきめんでスーッと自然に眠ることができました。
看護師さんによると「適量であれば問題ない」とのことで、退院後の不眠も心配していましたが、特に問題なく普通に眠れてました。状況に応じて適切な薬を使うことの重要性を実感しました。
入院中の食事
【写真:入院中の食事(20250408_1208、20250408_1811、174432193356)】
入院中の食事は意外と美味しく、栄養バランスも考えられていました。主食・主菜・副菜・汁物・デザートなどがセットになっており、手術当日以外は通常食が提供されました。
朝食は和食中心で、ご飯やみそ汁、焼き魚などがありました。昼食と夕食はメニューが変わり、時には麺類などもありました。食事代は保険適用外のため、別途請求されます。
入院費用
【写真:医療費の明細(174432193349)】
入院費用は、高額医療制度を利用して10万円弱でした。ただし、食事代は別途発生します(保険適用外)。
これは手続きは一宮西病院がやってくれているのか、高額医療制度の負担の範囲の請求でした。
クレジットカード払いができ、病室で支払いが完了しました。
医療費の内訳としては、手術費用、入院料などが含まれています。事前に病院の入退院センターで概算を教えてもらえるので、費用面での不安も軽減されました。
退院と今後の経過
退院後の生活について特別な指示はありませんでしたが、3週間後に再来院して、体内に留置されているステントを抜去する必要があります。
【写真:退院時の様子(20250409_1050)】
ステント抜去までの約2週間は、尿に血が混じることもあり、軽い痛みや違和感が続くことがあります。激しい運動は避け、水分をしっかり摂るように指示されました。
退院して2日目の現在(この記事を書いている時点)も、まだ違和感が続いています。「おしっこに行きたいのを我慢している」ような、でも尿意とは少し違う不思議な感覚があります。これはステントが入っているためだと思われます。
入院準備リスト(実際に役立ったもの)
実際に入院してみて役立ったものをリストアップします:
- パジャマ(前開きタイプが便利) – 点滴をしている間も着替えやすい
- 歯ブラシ等、歯磨き粉、洗顔料など
- タオル類 – フェイスタオル、バスタオル数枚
- スリッパ – 病室内で使用
- スマートフォンと充電器 – 暇つぶしに必須
- イヤホン – 同室の方に音が漏れないよう配慮
- 水分補給用のペットボトル飲料 – 術後は喉が渇きやすい
- 保険証
- 常用薬(ある場合) – 必ず医師・看護師に伝える
まとめ
愛知県一宮市の一宮西病院での尿管結石手術は、設備の整った環境で安心して受けることができました。入院から手術、回復までの4泊5日の記録が、稲沢市や一宮市周辺にお住まいの尿管結石に悩む方の参考になれば幸いです。
特に以下の点は事前に知っておくと役立つと思います:
- 手術の時間は前後する可能性があるので心の準備を
- 術後の痛みは強いがほとんどは一時的なもの
- カテーテル抜去時の痛みを覚悟しておく
- 高額医療制度を利用すれば費用負担は抑えられる
- 入院環境は思ったより快適(一宮西病院の場合)
- 食事のバリエーションも豊富で美味しい
- 術後の回復は個人差があるが、基本的には順調に進む
- 泌尿器科の専門医による適切な治療が受けられる
【写真:退院時の様子(20250407_1649)】
尿管結石についての補足説明
尿管結石は、腎臓で形成された結石(医学的には尿路結石と総称されます)が、尿の通り道である尿管に下降してきた状態を指します。
結石の形成:
結石の主成分はシュウ酸カルシウムであることが最も多いですが、リン酸カルシウム、尿酸、シスチンなど、原因によって様々な種類の結石があります。これらは、尿中の特定の成分(シュウ酸、カルシウム、尿酸など)の濃度が過飽和状態となり、結晶化して徐々に大きくなることで形成されます。多くの場合、腎臓の内部にある**腎盂(じんう)や腎杯(じんぱい)**という場所で形成が始まります。
原因とリスク因子:
ご指摘の通り、食生活は重要な原因の一つです。特に、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、たけのこ、ナッツ類、チョコレート、紅茶、コーヒーなど)、プリン体を多く含む食品(レバー、肉類、魚卵など)、塩分、動物性タンパク質の過剰摂取はリスクを高めるとされています。
しかし、原因は食生活だけではありません。
- 水分摂取不足: 尿量が減ると尿中の成分濃度が高くなり、結晶化しやすくなります。
- 遺伝的要因: 体質的に結石ができやすい方もいます。
- 代謝異常: 高カルシウム尿症、高シュウ酸尿症、高尿酸尿症などの代謝異常が背景にある場合もあります。
- 尿路感染症: 特定の細菌は尿をアルカリ性にし、リン酸マグネシウムアンモニウム結石(感染結石)の原因となることがあります。
- その他: 長期間寝たきりの状態、特定の薬剤の影響などもリスク因子となり得ます。
症状:
結石が腎盂にとどまっている間は無症状のことも多いですが、尿管に下降し、尿の流れを妨げる(尿路閉塞)ようになると、特徴的な症状が現れます。
- 疝痛発作(せんつうほっさ): 突然、片側の腰背部や側腹部に、間欠的(波のように強弱を繰り返す)で非常に激しい痛みが生じます。痛みは下腹部や鼠径部、外陰部に放散することもあります。これは尿管が結石を排出しようと強く蠕動(ぜんどう)運動することや、尿路の内圧が上昇することで起こります。
- 血尿: 結石が尿路の粘膜を傷つけることで、肉眼的(目で見てわかる)または顕微鏡的(検査でわかる)血尿が見られます。
- 嘔気・嘔吐: 強い痛みに伴って現れることがあります。
- その他: 頻尿、残尿感、排尿時痛などの膀胱刺激症状を伴うこともあります。
結石による尿路閉塞が続くと、腎臓に尿が溜まって腫れてしまう**水腎症(すいじんしょう)を引き起こし、放置すると腎機能障害に至る可能性もあります。また、尿路感染症を併発すると腎盂腎炎(じんうじんえん)**となり、高熱や悪寒を伴う重篤な状態になることもあります。
診断:
症状や身体所見に加えて、以下の検査が行われます。
- 尿検査: 血尿、尿路感染の有無、尿のpHなどを調べます。
- 画像検査:
- CT検査: 結石の有無、位置、大きさ、水腎症の程度などを評価するのに最も有用な検査です。
- 超音波検査(エコー): 結石や水腎症の有無を確認できます。被曝の心配がないため、妊婦や繰り返しの検査に適しています。
- X線検査(KUB): レントゲンに写る種類の結石(主にカルシウム結石)を確認できます。
治療:
結石の大きさ、位置、症状の程度、合併症の有無などを考慮して治療方針が決定されます。
- 保存療法(待機療法): 比較的小さな結石(一般的に5mm以下程度)で、痛みがコントロールできており、合併症がない場合は、自然に排石されることを期待します。十分な水分摂取を促し、必要に応じて鎮痛薬(NSAIDsなど)や排石促進薬(αブロッカーなど)を使用します。
- 積極的治療: 自然排石が困難な場合(結石が大きい、嵌頓している)、痛みが激しい場合、水腎症が進行している場合、感染を合併している場合などは、結石を砕いたり取り除いたりする治療が必要になります。
- 体外衝撃波結石破砕術(ESWL): 体の外から衝撃波を結石に集中させて破砕し、砂状にして尿と共に排出させる方法です。日帰りや短期入院で行えることが多いですが、結石の種類や硬さによっては効果が得られにくい場合もあります。
- 経尿道的尿管結石破砕術(TUL): 尿道から細い内視鏡(尿管鏡)を尿管まで挿入し、レーザーや圧縮空気などで結石を直接見ながら砕石・摘出する方法です。お話にあった「尿道から管を差し込んで石を粉砕する」のは、このTULのことですね。確実性が高い治療法です。
- 経皮的腎・尿管結石砕石術(PNL): 背中から腎臓に小さな穴を開け、そこから内視鏡を挿入して結石を砕石・摘出する方法です。主に腎臓内の大きな結石や、サンゴ状結石などが対象となります。
- 開腹手術・腹腔鏡手術: 現在では、上記の内視鏡治療やESWLで対応できない特殊なケースを除き、行われることは稀です。
予防:
尿管結石は再発しやすい病気です。予防には以下の点が重要です。
- 十分な水分摂取: 1日2リットル以上の水分(水やお茶)を摂取し、尿量を増やすことが基本です。
- バランスの取れた食事:
- シュウ酸の過剰摂取を避ける(ただし、カルシウムと一緒に摂取すると吸収が抑えられます)。
- 塩分、動物性タンパク質、プリン体の摂取を控える。
- カルシウムは制限せず、適切に摂取する(不足すると逆にシュウ酸の吸収が高まります)。
- 規則正しい生活: 適度な運動、肥満の解消も重要です。