不動産売却|大手と地域密着どっちが正解?5つのチェックポイント

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佐藤高樹

執筆者:佐藤高樹(稲沢あんしん不動産 代表)
宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)/業界28年・査定実績5,000件超
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不動産を売ろうと決めたとき、最初に迷うのが「大手の会社に相談すべきか、それとも地元の不動産会社がいいのか」というところだと思います。

私はもともと大手の不動産会社に長く勤めていて、今は地元・稲沢で会社をやっています。両方の中を見てきた立場から、率直なところをお話しします。

先に結論を言うと、大手にも地域密着にも、それぞれちゃんと良いところがあります。だから「どっちが正解か」で考えるより、見るべきは別のところにあるんですよ。

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大手と地域密着、それぞれの良いところと弱いところ

まず大手から。ブランド力や広告の規模は、やっぱり強いです。テレビCMも打てるし、会社としての仕組みがしっかりしているので、若い担当者でも一定の品質で対応できるようになっています。最初の安心感という意味では、ここは大きいですね。

ただ、弱点もあります。扱う物件の数がとにかく多いので、1件1件に時間や手間をかけづらいんです。これはビジネスモデルの話で、たくさん抱えて、そのうちの何割かが売れれば事業として回る、という設計になっている。だから「売れなかったら少し値段を下げましょうか」という判断も、わりと早めに出てくることがあります。

一方の地域密着は、正直ピンキリです。電話してみたら対応がそっけなかったり、雑だったり、という会社もあります。私自身、初めての会社さんに連絡するのは今でも少し身構えますから、気持ちはよく分かります。

でも、ちゃんとした会社に当たれば、これがとても頼りになる。地元の事情やエリアごとのニーズに詳しいし、「この人がやっている会社なんだ」と顔が見える安心感もあります。

今は「誰が売っても情報は届く」時代になった

昔と今で一番変わったのは、買いたい人への情報の届き方です。

以前は、大手のほうが広告も露出も多くて、情報を届ける力に差がありました。でも今は、SUUMOやアットホームといったポータルサイトに物件を載せれば、大手でも地元でも、家を探している人にはちゃんと情報が届きます。ここの差は、ほとんどなくなりました。

だからこそ、これからは「どの看板か」より「その会社が、その物件にどれだけ向き合ってくれるか」が効いてきます。情報を届けられるのは当たり前。その上で何ができるか、というところで差がつく時代になったんですね。

会社の規模より「担当者がどれだけ動いてくれるか」

ここが、私が一番お伝えしたいところです。

売却がうまくいくかどうかは、会社の大きさより、担当者があなたの物件にどれだけリソースを割いてくれるかで、ほぼ決まります。100件のうちの1件として流れ作業で扱われるのか、今月の最優先案件として動いてもらえるのか。これでスピードも、最終的に手元に残る金額も変わってきます。

少しだけ業界の内側の話をします。知っておくと、会社選びの目が変わると思うので。多くの不動産会社は、たくさんの物件を抱えて回すビジネスモデルで動いています。受けたばかりの物件もあれば、1年・2年と売れずに残っている物件もある。そして、抱えている中の一部が毎月売れれば事業として成り立つ、という設計になっている。これは違法でもなんでもなくて、昔から変わらない業界の標準的なやり方です。

その構造から何が起きるかというと、最初の査定額が少し高めに出てくることがあります。「とりあえず預かって、契約してから値段を調整していけばいい」という発想ですね。売主さん側からすると、高い数字を信じて契約したのに、数か月後に値下げの提案が来た、ということが起こり得ます。だから、査定額の高さだけで選ばないことが大事なんです。

そこで、担当者にこう聞いてみてください。「今、何件くらい担当されていますか」「私の物件は、どのくらいの優先度で動いてもらえますか」「売り出してから最初の1〜2週間で、具体的に何をしてもらえますか」。最後の質問が一番効きます。買いたい人に認知が届く施策を、1か月かけてダラダラやるのか、2週間で一気に打ち切るのかで、結果がまるで違ってくるからです。ここを具体的に答えられる担当者は、信頼していいと思います。

私の場合は、お預かりしたら最初の1〜2週間に時間も手間も広告費も集中させます。ポータルサイトへの掲載はもちろん、SNSやYouTubeでの発信、必要があれば物件の動画まで作って、買いたい人に早く認知が届くように一気に動く。早く売れたほうが、結局は一番いい価格に近づく、というのが28年やってきての実感だからです。

ただ、これは私のやり方の一例です。正解はひとつではありません。大事なのは、任せる担当者が自分なりのやり方を、ちゃんと言葉で説明できるかどうか。そこを聞いてみてほしいんです。当社の考え方は当社が大切にしていることでも触れています。

任せる相手を見極める5つのチェックポイント

では、その担当者をどう見極めるか。私が見ているのはこの5つです。

① ホームページが更新されているか

見落としがちですが、ここは大事です。情報が何年も止まっていると、ちゃんと動いている会社なのか不安になりますよね。更新されているかどうかは、その会社の本気度が一番出るところです。

② Googleの口コミは「中身」を読む

件数の多さより、何が書かれているかを見てください。「進捗の報告がこまめだった」「親身に動いてくれた」といった声には、1件にどれだけ手をかけているかが出ます。あわせて、その口コミに会社がどう返信しているかも見ると、姿勢が分かります。

③ 担当者の顔が見えるか

何千万円という不動産を、誰だか分からない相手に任せるのは怖いものです。「この人なら信用できそう」と思えるかどうか。ここはかなり大きいです。

④ SNSやYouTubeで発信しているか

今の時代、これは欠かせなくなってきました。当社でも「YouTubeを見ました」「Instagramを見ました」というご相談が増えています。発信しているということは、伝えようという気持ちがあるということです。

⑤ 実際に話してみてどう感じたか

最後はこれが一番早いです。ちゃんと話を聞いてくれるか、押し売りっぽくないか。直感で構いません。話してみて、向き合ってくれそうだと感じられるかどうかです。

この5つを意識して、できれば大手1社・地元2社くらいに声をかけて比べてみると、違いが見えてきます。会社選びの全体像は不動産会社の選び方も参考にしてみてください。

よくある質問

Q. 大手と地域密着、どちらが高く売れますか?

会社の規模だけで売却価格は決まりません。買いたい人への情報の届き方は今ほぼ差がなく、最後は担当者がその物件にどれだけ動いてくれるかで変わります。査定額の高さだけで選ばないことをおすすめします。

Q. 何社くらいに相談すればいいですか?

大手1社・地元2社の3社ほどが目安です。複数を比べることで、査定の根拠や対応の質の違いが見えてきます。1社だけで決めてしまうと、その対応が普通なのかどうか比べられません。

Q. 査定額が一番高い会社に頼めば損しませんか?

最初の査定額が高いほど安心、とは限りません。とりあえず高めの数字で預かって、後から値下げを提案する流れもあります。金額より、その根拠を説明できるかどうかを見てください。

Q. 地元の会社は当たり外れが大きいと聞きました。どう見分ければいいですか?

本文の5つのチェックポイントが目安になります。特にホームページの更新状況と、Google口コミの中身。あとは実際に話してみた印象です。当社の実績や体制は会社案内にまとめています。

Q. 平日に動けなくても相談できますか?

メールや問い合わせフォームから始められる会社を選べば、最初の一歩は時間を気にせず踏み出せます。当社もフォームやLINEからのご相談を受けていますので、お気軽にどうぞ。

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不動産売却で迷ったときは、看板の大きさより「この人なら任せられそう」と思える担当者かどうかを見てみてください。当社でよければ、まずは話を聞いてみたいというところからでも歓迎します。

ここまで読んで「うちの場合はどうなんだろう」と感じた方は、
状況の整理からご相談ください。

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