荷物が残った空き家どうする?135万円節約の片付け順番|稲沢市の不動産屋が解説

荷物が残った空き家の損しない片付けの順番をまとめた図解。左側によくある誤解として全部片付けてからでないと相談できないという間違いを解説。右側に正しい順番としてステップ1相談、ステップ2売却準備の流れと、当初160万円の解体費用が25万円の撤去費用で済み135万円節約できた実例を表で紹介
【図解】損しない空き家片付けの正しい順番|相談のタイミングを変えるだけで135万円の差に

空き家になった実家の室内に残された家具・家電など散らばった荷物を見て、

「何から手をつけていいか、分からない…」

「片付けなきゃとは思っているけど、思い出の品を前にすると、なかなか手が動かない…」

「片付けたいけど、遠方に住んでいて、なかなか実家に行けない…」

そんなふうに、お一人で悩んでいませんか?

こんにちは。

稲沢あんしん不動産の佐藤です。

今回は、荷物が残った空き家をどうすればいいのか、というテーマでお話しします。

実は先日、ある相談者様のおかげで、135万円もの費用を節約することができました。

その秘訣は、「相談するタイミング」にありました。

この記事を読んでいただければ、損をしないための賢い進め方が分かりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事を書いた人
愛知県稲沢市の稲沢あんしん不動産の代表取締役 佐藤高樹の顔写真
稲沢あんしん不動産 代表取締役 佐藤高樹

佐藤高樹(稲沢あんしん不動産 代表)
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不動産業界28年の経験で、初めて不動産を売る方伴走型サポートで、しっかりと結果が出ています。あなたの不動産売却に私の持っているリソースを集中させて早期売却・高値売却を一緒に目指します!

宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、マンション管理士
稲沢市・一宮市・清須市・あま市での豊富な実績
不動産査定件数5,000件以上
相続・空き家問題解決の専門家として地域密着

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「佐藤さんに相談すれば必ず解決してくれる」と言われる存在を目指しています。不動産の売却、実家の相続、空き家活用、住み替え相談など、まずは無料相談からお気軽にどうぞ。

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最初に知ってほしい、大切な2つの結論

先に結論からお話しします。

空き家売却で最初に知ってほしい2つの結論を示す図。相談のタイミングは荷物があるままでOK、売却のタイミングは原則荷物を撤去した方がいいことを説明
「相談のタイミング」と「売却のタイミング」は分けて考えましょう

①相談のタイミング:荷物が残ったままで大丈夫です

不動産屋さんに相談するタイミングは、荷物がある段階でまったく問題ありません。

むしろ、荷物が残ったままで相談に来ていただいた方が、より良いご提案ができることも多いのです。

②売却のタイミング:原則、荷物は撤去した方がいい

ただし、実際に売り出すときは、原則として荷物は撤去していただくことになります。

購入を検討する方が見学に来られたとき、荷物がたくさんあると、部屋の広さや状態が分かりにくくなってしまいます。

売主様としてのマナーという意味でも、荷物はない方がいいのです。

この「相談するタイミング」と「売り出すタイミング」を分けて考えることが、とても大切です。

最もよくある、そして最も危険な「誤解」

全部片付けてからじゃないと不動産屋に相談できないという誤解にバツ印をつけた図。これが最もよくある危険な誤解であることを強調
「片付けてからでないと相談できない」は誤解です

空き家の相談を受けていると、よくこんなことを言われます。

「中に荷物がいっぱいあって…急いで全部片付けますので、それからでないと無理ですよね?」

いいえ、そんなことはありません。

「全部片付けてからじゃないと、不動産屋に相談できない」というのは、最もよくある誤解であり、そして最も危険な誤解でもあります。

実は私のところに相談に来られる方の半分くらいは、荷物がそのままの状態でいらっしゃいます。

「やっと片付いたから相談に来ました」という方も多くいらっしゃいますが、本当はもっと早く来ていただいた方がいいんですね。

不動産のプロが最初に見たいのは「荷物」ではありません

不動産のプロが最初に確認したいポイントを示すチェックリスト。建物の状態、土地の条件、どんな売り方が合いそうかの3点を表示
私たちが先に見たいのは「荷物」ではありません

不動産会社が最初に確認したいのは、荷物の量ではありません。

私たちが先に見たいのは、建物の状態、土地の条件、そしてどんな売り方が合いそうか、という点なんです。

だから、荷物がある状態でご相談いただいても、まったく問題ありません。

むしろ、荷物が残った状態で現地を見せていただくことで、残置物(家の中に残った荷物や家財道具のこと)の量も把握でき、より正確なアドバイスができるのです。

【実例】相談のタイミングで135万円の差が生まれた話

相談のタイミングで135万円の差が生まれた実例紹介。築40年4DKの空き家で、当初160万円の解体費用を見積もっていた事例の説明図
【実例】築40年・4DKの空き家売却のご相談

先日、築40年・4DKの空き家を売却するお手伝いをしました。

お母様が亡くなられて、2階は昔のまま手つかず。

1階のリビングにベッドを移して、お一人で生活されていたというお家でした。

空き家に残された荷物のイメージ。2段ベッド、段ボール箱、家財道具が部屋いっぱいに残っている様子。実際の現場写真をもとにAIで再現
※プライバシー保護のため、実際の現場写真をもとにAIで再現したイメージです

ご覧のように、2段ベッドや段ボール箱、家財道具がたくさん残っている状態でした。

「こんな状態で相談していいのかな…」と思われるかもしれませんが、むしろこの段階でご相談いただいたことが、大きな節約につながったのです。

当初の計画:解体して更地で売却

最初は、建物を解体して更地(建物を取り壊して、何もない状態の土地)にして売る予定でした。

解体業者さんに見積もりを取ったところ、解体費用は約160万円。

かなりの金額ですよね。

ところが、準備段階で「思わぬ買い手」が登場

販売準備段階で建物をそのまま買いたいという買い手が現れた図。解体不要になり残置物の撤去だけで済むことになった流れを説明
準備段階で「この建物のまま買いたい」という方が現れました

ところが、販売の準備を進めている途中で、「この建物のまま買いたい」という方が現れたんです。

そうなると、解体は不要になります。

必要なのは、荷物の撤去だけ。

残置物撤去の相見積もり結果

残置物撤去の4社相見積もり結果を示す棒グラフ。A社25万円、B社26.4万円、C社29.7万円、D社31.35万円で、最高値と最安値の差は6万円以上
同じ作業でも業者によって6万円以上の差がありました

そこで、残置物の撤去業者さんに見積もりを取りました。

私は必ず複数の業者さんから相見積もり(複数の業者さんから見積もりを取って比較すること)を取るようにしています。

今回は4社から相見積もりを取得しました。

結果は、一番安い業者さんが25万円、一番高い業者さんが31万3,500円でした。

同じ作業をお願いしても、頼む業者さんによって6万円以上の差があったのです。

残置物撤去の費用相場について

参考までに、一般的な目安として、一戸建ての残置物撤去は20万円〜50万円程度が相場です。

ただし、荷物の量や種類、2階からの搬出経路、トラックが停められるかどうかなど、条件によって大きく変わります。

だからこそ、必ず複数の業者さんから見積もりを取ることをおすすめしています。

「まず相談した」ことで生まれた、本当の価値

まず相談したことで生まれた135万円の節約を計算式で表示。当初の解体費用160万円から実際の撤去費用25万円を引いて135万円の節約を示す
「まず相談した」ことで135万円の節約になりました

今回、もしご自身の判断で先に解体されていたら、どうなっていたでしょうか。

160万円かけて更地にした後で、「建物があれば買いたかったのに」という方が現れても、もう取り返しがつきません。

結果的に、荷物撤去の25万円だけで済みました。

当初の解体費用160万円 − 実際の撤去費用25万円 = 135万円の節約

この135万円は、ご自身で判断せずに、まず相談していただいたことで生まれた差なんです。

業者選び一つでも、大きな差が生まれます

両手でバツ印を作り拒否の意思を示すビジネスウーマン

先ほどの実例でお伝えしたように、残置物撤去の費用も、業者さんによって大きく変わります。

今回の4社見積もりでは、最高値と最安値で6万円以上の差がありました。

でも、私がお伝えしたいのは、単に「安い業者を選びましょう」ということではありません。

この6万円の差額は、一人で悩んで焦って判断してしまった時の、心労の大きさの表れだと思うんです。

どこに頼んでいいか分からない、相場も分からない。

とりあえず目についた業者に頼んでしまう。

そうすると、本来払わなくてもよかったお金を払うことになってしまいます。

建物の解体も同じことが言えます。

解体業者によって、数十万円から、場合によっては100万円単位で差が出ることもあります。

建物解体の費用や業者選びについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

空き家の売却、一人で悩んでいませんか?

ここまでお読みいただいて、「うちの空き家はどうなんだろう?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

荷物が残ったままでも、相談は大丈夫です。

むしろ、早めにご相談いただくことで、より良い選択肢が見つかることも多いのです。

遠方にお住まいで、なかなか実家に足を運べないという方も多くいらっしゃいます。

そういう方こそ、まずお電話やメールでご相談いただければ、現地の状況確認からお手伝いできます。

稲沢あんしん不動産では、空き家の片付けから売却まで、最初から最後まで一緒にサポートして解決に導きます。

まずは無料査定から、お気軽にご相談ください。

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見落としがちな2つの注意点

空き家売却で見落としがちな2つの注意点を説明する図。撤去後の清掃はハウスクリーニングが別途必要、外回りの植木鉢や瓦なども撤去対象であることを表示
撤去後の清掃と外回りの残置物も忘れずに

ここで、見落としがちな注意点を2つお話しします。

①撤去後の清掃

築40年くらいの建物ですと、荷物を撤去した後、ホコリや砂がすごいんです。

下駄箱を撤去してみたら、砂まみれだった…ということも珍しくありません。

荷物の撤去業者さんは、基本的には掃除まではしてくれません。

建物として売る場合は、ハウスクリーニングの費用も別途見ておいた方がいいですね。

②外回りの残置物

意外と見落とすのは、家の外の周りです。

庭に植木鉢がたくさん置いてあったり、瓦の山が積んであったり、「これどこに捨てたらいいんだろう?」というものが結構残っていることがあります。

こういったものも含めて、最初の段階で全体を把握しておくことが大事です。

一緒に処分業者さんに頼むことで、効率よく片付けることができます。

損をしないための「賢い順番」

損をしないための賢い順番を比較した図。OK例は相談から売り方決定、必要な片付けの順。NG例は自己判断で片付け解体してから相談し後悔する流れ
順番を間違えると大きな損をしてしまう可能性があります

ここで、損をしないための賢い順番をお伝えします。

【OK】相談 → 売り方を決定 → 必要な片付け・処分

まず不動産会社に相談して、どんな売り方が良いかを決める。

その上で、必要な片付けや処分を行う。

これが賢い順番です。

【NG】自己判断で片付け・解体 → 相談 → 後悔

自分の判断で先に片付けや解体をしてしまうと、「そのまま売れたのに…」「解体しない方が良かったのに…」と後悔することになりかねません。

先ほどの135万円の実例のように、順番を間違えると大きな損をしてしまう可能性があります。

空き家問題の解決方法について、より詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

私たちのスタンスは「準備ができてから、売りましょう」

稲沢あんしん不動産のスタンスを示す天秤の図。一般的な不動産会社のとにかく早く売りましょうに対し、準備ができてから売りましょうという考え方を比較
私たちのスタンスは「準備ができてから、売りましょう」

一般的な不動産会社さんですと、どうしても「とにかく早く売りましょう」という話になりがちです。

それ自体は悪いことではありません。

ただ、私たちの場合は少し違います。

私のスタンスは、「まず準備ができてから、それから売りましょう」です。

なぜかというと、売り始めてからいろいろ問題が起きると、大変なんです。

境界の問題が出てきたり、建物の不具合が見つかったり。

せっかく決まりかけた話が白紙に戻ることもあります。

だから、売る前にいろんな問題は解決する、もしくは解決の目処がついた段階で売り始める。

これが私のおすすめです。

「来年でもいいですよ」と、私は本気でそうお伝えすることもあります。

目の前の問題を一つずつ解決してから、納得してから進めていきましょう。

そういう意味では、あなたのペースで安心して進めていけるはずです。

空き家を放置してしまうと、固定資産税が最大6倍になるリスクもあります。

詳しくはこちらの記事で解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

今日のまとめ

今日のまとめを4つのチェックリストで表示。相談は荷物がある段階でOK、売るときは荷物はない方がいい、自己判断で先に処分しない、売り方を決めてからムダなく整理する
一人で抱え込まず、専門家に相談することが一番の近道です

今回のポイントをまとめます。

・相談は、荷物がある段階でOK

・売るときは、原則として荷物はない方がいい

・自己判断で全てを先に処分しない

・売り方を決めてから、ムダなく整理する

・撤去後の清掃や外回りの残置物にも注意が必要

一人で抱え込まず、準備から一緒に考えてくれる専門家に相談することが、一番の近道です。

よくあるご質問

Q&Aと書いた画像

Q. 荷物の量が多すぎて恥ずかしいのですが…

A. 大丈夫です。私はこれまで数多くの空き家を見てきましたので、荷物の量で驚くことはありません。むしろ、そのままの状態を見せていただく方が、正確なアドバイスができます。

Q. 遠方に住んでいるのですが、相談できますか?

A. もちろん可能です。まずはお電話やメールでお話を伺い、現地の確認は私が代わりに行うこともできます。実際に、県外にお住まいの方からのご相談も多くいただいています。

Q. 相談したら、すぐに売らないといけないですか?

A. いいえ、そんなことはありません。「まずは状況を整理したい」「いくらで売れるか知りたいだけ」というご相談も歓迎です。私のスタンスは「準備ができてから売りましょう」ですので、ご安心ください。

Q. 相続で兄弟と揉めているのですが…

A. そういったケースもお手伝いできます。兄弟間で話しづらい状況でも、第三者が間に入ることでスムーズに進むことがあります。詳しくはこちらの記事で実例をご紹介しています。

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28年間、この仕事をしてきて実感しているのは、相談者様のタイミングが一番大事ということです。

しつこいセールスなどはしませんので、あなたのペースで進めていきます。

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まずは一緒に状況を整理しながら進めていきましょう。

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