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【一宮市】空き家解体補助金は2種類!5戸枠vs200戸枠|2026年度の申請準備ガイド



一宮市・稲沢市・清須市・あま市で空き家の売却をご検討の方へ
稲沢あんしん不動産の代表・佐藤です。稲沢市を中心に西尾張エリア(稲沢・一宮・清須・あま)で28年、不動産の仕事をしてきました。隣の一宮市も、地元の事情はよく分かっているつもりです。
この記事では、一宮市の空き家解体補助金を、初めての方でも分かるように整理しました。特に一宮市には2種類の補助金制度があり、どちらを選ぶかで対象も金額も変わってきます。
最終更新日:2026年6月(令和8年度の受付内容で更新)。※最新情報は必ず一宮市役所でご確認ください。
【重要】一宮市の空き家解体補助金は2種類ある!

一宮市には、空き家の解体に使える補助金が2種類あります。この2つは、対象になる建物も補助率も枠の数も別物です。
① 老朽空き家解体工事費補助金(5戸枠)
- 補助額: 解体費用の5分の4(上限20万円)
- 予定戸数: わずか5戸(先着順)
- 対象建物: 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、コンクリートブロック造
- 条件: 不良住宅に該当すること
② 木造住宅解体工事費補助金(200戸枠)
- 補助額: 解体費用の23%(上限20万円)
- 予定戸数: 200戸(先着順)
- 対象建物: 1981年(昭和56年)5月31日以前の木造住宅
- 条件: 耐震診断で判定値1.0未満
「戸数」は受付できる件数のこと、「上限20万円」は1件あたりの補助の上限です。別の数字なので混同しないでください。枠が大きいのは②(200戸)ですが、もらえる補助はどちらも上限20万円までです。
令和8年度(2026年度)の受付が始まっています。先着順で、枠が埋まり次第終了します。申請から契約までに少し時間がかかるので、解体を考えているなら早めに動いておくと安心です。詳しい情報は一宮市へご確認ください。
うちは対象? 1分セルフチェック
制度の解説を読む前に、まず自分の家に当たりをつけてみましょう。次の5つに答えるだけで、どちらの枠が候補になりそうか見えてきます。
- Q1. その家は今、誰も住んでいない空き家ですか?(①の老朽空き家枠は、空き家であることが前提です)
- Q2. 建てられたのは昭和56年5月31日以前ですか?(はいなら②の木造枠が候補です)
- Q3. 構造は木造ですか?(木造なら②、鉄骨やRC造なら②は使えず①の候補になります)
- Q4. 延べ床面積は30㎡以上ありますか?(②の木造枠は30㎡以上が条件です)
- Q5. 屋根や壁が崩れるなど、見るからに傷んでいますか?(はいなら①の老朽空き家枠の対象に近づきます)
なお、相続した家が兄弟など共有名義になっている場合は、所有者全員の同意が前提になるのが一般的です。誰の名義で申請するかも含めて、市の事前相談のときに確認しておくと安心です。
ざっくりした目安ですが、Q2とQ3が「はい」なら②の200戸枠、見た目に傷みが激しいなら①の5戸枠、という当たりがつきます。最終的な対象判定は耐震診断や市の現地調査によります。気になる方は、ここを一緒に確認するところからご相談いただけます。
※相続した家を兄弟など複数で共有している場合、申請には相続人全員の同意が前提になることが一般的です。誰の名義になっているか、事前相談のときにあわせて確認しておくと安心です。
① 老朽空き家解体工事費補助金(5戸枠)

この補助金の特徴
予定戸数がわずか5戸という、狭き門の補助金です。ただ、補助率が高い(解体費用の5分の4)ので、対象になれば大きな支援を受けられます。
補助金額
解体工事に要する費用の5分の4(上限20万円)。例えば解体費用が100万円の場合、100万円 × 5分の4 = 80万円ですが、上限が20万円なので実際の補助額は20万円です。
対象となる建物
一宮市内にある空き家で、以下の条件をすべて満たすもの:
- 現に使用されていない空き家であること
- 延べ床面積の2分の1以上が居住用だったこと(長屋・共同住宅の場合は全戸が空き家であること)
- 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、コンクリートブロック造のいずれかであること
- 不良住宅に該当すること
「不良住宅」とは?
一宮市では、以下のような状態を不良住宅としています:
- 外壁の下地が露出している
- 屋根の瓦が落下している
- 床が抜けている
- その他、構造や設備が著しく不良で、居住に適さない状態
つまり、見た目から明らかに危険な状態の建物が対象です。
申請の流れ(老朽空き家解体工事費補助金)
※以下は令和8年度(2026年度)の流れです。書類や細かい条件は変わることがあるので、申請前に必ず一宮市役所にご確認ください。
- 不良住宅判定申請
- まず、一宮市に不良住宅判定申請書を提出します
- 現地調査
- 申請者の立会いのもと、市職員が空き家を調査します
- 不良住宅判定通知(現地調査から1~2週間後)
- 不良住宅に該当するか否かの判定結果が通知されます
- 補助金交付申請
- 不良住宅に該当した場合、補助金交付申請書類を提出します
- 申請受付期間(令和8年度): 2026年4月1日~9月30日
- 受付は先着順で、枠が埋まり次第締め切られます
- 補助金交付決定(申請から1~2週間後)
- 審査が通れば、補助金交付決定通知書が届きます
- 契約・着手
- ここで初めて解体業者と契約できます
- 注意: 申請前に契約すると補助金がもらえません!
- 解体工事
- 完了報告書の提出
- 完了から30日以内、または2026年11月30日までのいずれか早い日
- 補助金交付確定(完了報告から1~2週間後)
- 補助金交付請求
- 確定通知から10日以内に請求書を提出
- 補助金の交付
この補助金に向いている人
- 建物が著しく劣化していて、明らかに危険な状態
- 木造以外(鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)の建物
- 5戸枠の競争に勝てる自信がある方
② 木造住宅解体工事費補助金(200戸枠)

この補助金の特徴
予定戸数が200戸と、①の5戸枠に比べて枠が多い補助金です。補助率は23%と①より低いものの、昭和56年以前の木造住宅なら対象になる可能性が高いので、多くの方にとってこちらが現実的な選択肢です。正式には「一宮市民間木造住宅解体工事費補助金」という名前で、空き家かどうかを問わず古い木造住宅が対象になります。
補助金額
補助対象工事に要する経費の23%(上限20万円)。例えば解体費用が100万円の場合、100万円 × 23% = 23万円ですが、上限が20万円なので実際の補助額は20万円です。
対象となる建物
一宮市内にある木造住宅で、以下の条件をすべて満たすもの:
- 1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた木造住宅(プレハブ・ツーバイフォーなどを除く)
- 延べ床面積が30平方メートル以上あること
- 耐震診断の結果、判定値が1.0未満であること、または容易な耐震診断で倒壊の危険性があると判断されたこと
- 建設リサイクル法に基づき、適正な分別解体・再資源化等を実施すること
「判定値」とは?
判定値とは、震度6強から震度7クラスの大規模な地震に対する倒壊の可能性を数値化したものです。
| 判定値 | 評価 |
| 1.5以上 | 倒壊しない |
| 1.0以上1.5未満 | 一応倒壊しない |
| 0.7以上1.0未満 | 倒壊する可能性がある |
| 0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |
ここで間違えやすいのですが、表の「0.7未満」は耐震性の区分を表す説明で、補助金の対象になる要件は「判定値1.0未満」です。つまり「倒壊する可能性がある(0.7以上1.0未満)」または「倒壊する可能性が高い(0.7未満)」と判断された建物が、補助の対象になります。
耐震診断について
一宮市では、以下の2つの方法があります:
① 一宮市が実施する無料耐震診断
- 市が無料で実施してくれます
- 専門家が調査するため、正確な判定値が得られます
② 申請者が実施する容易な耐震診断
- 自分で簡易的に診断できます
- 倒壊の危険性があると判断されればOKです
申請の流れ(木造住宅解体工事費補助金)

※以下は令和8年度(2026年度)の流れです。書類や細かい条件は変わることがあるので、申請前に必ず一宮市役所にご確認ください。
- 補助金交付申請
- 木造住宅解体工事費補助金交付申請書を提出します
- 注意: 老朽空き家の方と違い、こちらは最初から補助金交付申請です
- 補助金交付決定(申請から1~2週間後)
- 審査が通れば、補助金交付決定通知書が届きます
- 契約・着手
- ここで初めて解体業者と契約できます
- 注意: 申請前に契約すると補助金がもらえません!
- 解体工事
- 完了実績報告書の提出
- 完了から30日以内、または年度内の市が定める期日までのいずれか早い日(締切日は申請時に必ず確認してください)
- 補助金交付確定(完了報告から1~2週間後)
- 補助金交付請求
- 確定通知から10日以内に請求書を提出
- 補助金の交付
この補助金に向いている人
- 昭和56年以前に建てられた木造住宅
- 200戸枠なので、比較的申請しやすい
- 耐震診断を受けられる方(無料診断も利用可能)
どちらの補助金を選ぶべき?

こんな場合は ① 老朽空き家解体工事費補助金(5戸枠)
- 木造以外(鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)の建物
- 著しく劣化していて、明らかに危険な状態
- 5戸枠の競争に勝てる準備ができる方
こんな場合は ② 木造住宅解体工事費補助金(200戸枠)← おすすめ
- 昭和56年以前の木造住宅
- 200戸枠で申請しやすい
- 耐震診断を受けられる方
多くの方にとっては、②の木造住宅解体工事費補助金(200戸枠)の方が現実的な選択肢です。
解体費の相場と「実質いくら負担するか」の目安
補助の上限20万円だけ見ても、解体の本体価格が分からないと判断できないですよね。あくまで一般的な目安ですが、30坪程度の木造住宅で考えると、こんなイメージです。
| 項目 | 目安の金額 |
| 解体費の相場(30坪木造) | 150万~200万円程度 |
| 補助金(上限) | 20万円 |
| 実質の自己負担(目安) | 130万~180万円程度 |
※相場は立地・建物の構造・付帯工事(残置物の処分、ブロック塀や樹木の撤去など)で大きく変わります。あくまで一般的な目安としてご覧ください。正確な金額は、複数の解体業者から相見積もりを取って比べるのが確実です。
解体した後、その土地どうする?
ここまで補助金の話をしてきましたが、実は多くの方が本当に迷っているのは「補助金の取り方」ではなく、その先の「結局、解体すべきか・このまま売るべきか」です。先日のお客様でも、解体ありきで進めようとして、よく整理したら更地にしない方が手取りが残った、というケースがありました。
大きく分けると、出口は3つあります。
- (A) 解体して更地で売る……買い手が見つかりやすく、価格も付きやすい傾向。ただし解体費が先に出ていく(補助があっても実質130万~180万円程度)。さらに、更地にすると土地の固定資産税が上がる場合があります(住宅が建っていると受けられる住宅用地の特例が外れるため)。この仕組みは 空き家を放置すると固定資産税が6倍に|「特定空き家」と「管理不全空き家」の現実 で詳しく書いています。
- (B) 古家付きのまま売る……解体費を自分で出さずに済むので、手元の持ち出しが少ない。買い手が解体前提で値引きを求めることもありますが、解体費+税負担と比べてこちらが得になるケースもあります。売り方の違いは 古家付き土地の売り方は3つ|そのまま売る・更地渡し・更地売却の違い にまとめました。
- (C) 何もしない(持ち続ける)……固定資産税と管理の手間が毎年かかり続けます。傷みが進むと「特定空き家」に指定され、住宅用地の特例が外れて税が上がるリスクもあります。
正直なところ、解体しない方が手取りが残るケースもあります。補助金20万円は、この出口全体のなかの一要素にすぎません。どれが一番得かは、建物の状態・土地の立地・売り先の有無で変わるので、一概には言えないんですよね。ここは市役所では答えてもらえない部分なので、迷っているなら一緒に試算するところからご相談いただけます。
一宮市での空き家解体・売却のご相談
「補助金が使えるのか」「解体すべきか、古家のまま売るべきか」——このあたりで迷っている方は、まず話を聞きたいからでも、お気軽にご相談ください。無理に売却をお勧めすることはありません。持ち続けた方がいい、解体しない方がいい、というご提案になることもあります。
ご相談いただいてからの流れ
- まずは電話・フォームでご連絡(家の場所と、いま困っていることを伺います)
- 現地を確認(建物の状態・土地の条件を一緒に見ます)
- 補助金が使えそうか整理(対象になりそうかの当たりを一緒に確認します)
- 解体業者の相見積もりを手配(複数社の見積もりを並べて比べます)
- 売るか・残すかを一緒に判断(更地売り/古家付き/そのままを、数字で見比べて決めます)
よくある質問

Q1: 一宮市の補助金はいつ申請できますか?
A: 令和8年度(2026年度)の受付が始まっています。木造住宅解体(200戸枠)は2026年12月15日まで、老朽空き家解体(5戸枠)は2026年9月30日まで受け付けています(いずれも先着順で、枠が埋まり次第終了)。詳細は一宮市役所住宅政策課(0586-85-7010)でご確認ください。
Q2: 2つの補助金を両方とも申請できますか?

A: いいえ、どちらか1つしか申請できません。また、同一敷地内で過去に一宮市の耐震関係の補助金を受けた方は申請できません。
Q3: 一宮市で解体後に土地を売却したいのですが?
A: 稲沢あんしん不動産では、一宮市での解体後の土地売却もサポートしています。解体前の段階からご相談いただければ、解体・売却をスムーズに進められます。一宮市での実績も豊富です。
🏠 解体を決める前に「売り方」も確認
- 実は解体しないほうが手取りが残るケースもあります:古家付き土地の売り方は3つ|そのまま売る・更地渡し・更地売却の違い
- 解体から売却までの全体像を先に把握:空き家・実家の売却 完全ガイド(7つのステップ)
- 仏壇・神棚・井戸が残っている家は:空き家解体前のお祓い|費用と手順
Q4: 補助金の申請は自分でできますか?
A: 申請自体は個人でも可能ですが、手続きの流れは少し複雑です。特に耐震診断や不良住宅判定など、専門的な部分もあります。依頼する解体業者の担当者と相談しながら進めていってください。
Q5: 200戸枠でも競争は激しいですか?
A: 5戸枠に比べれば枠は多いですが、早めの準備が安心です。令和8年度はすでに受付中なので、対象になりそうなら早めに動いておくとよいですね。
周辺市の空き家解体補助金も確認
一宮市以外にも、周辺市で空き家解体補助金制度があります。稲沢市・一宮市・清須市・あま市で比較検討されている方は、各市の記事もご覧ください。
まとめ

一宮市で空き家解体補助金を活用する際のポイントをまとめます:
- 一宮市には2種類の補助金がある: 5戸枠と200戸枠
- おすすめは200戸枠: 昭和56年以前の木造住宅なら申請しやすい
- 申請は契約前: 解体業者と契約する前に必ず申請する
- 令和8年度は受付中: 木造住宅は2026年12月15日まで、老朽空き家は9月30日まで(いずれも先着順)
- 解体ありきで決めない: 更地売り・古家付き売り・そのままを見比べてから判断する
補助金を上手に使えば、解体費の負担は減らせます。ただ、2種類のどちらを選ぶか、申請のタイミングを間違えると、せっかくの補助金がもらえなくなります。そして補助金の前に、そもそも解体が一番得な出口なのかを一度立ち止まって考えてみてほしいんです。
当社に相談した後の流れ
- お電話またはフォームでご連絡(お名前だけでも大丈夫です)
- 現地を一緒に確認します
- 市の事前相談・補助金の確認をサポートします
- 解体する場合は、複数の解体業者から相見積もりを取ります
- 解体するか、そのまま売るか、残すか。損得を並べて一緒に判断します


