短期集中で4日成約、でも本番は引渡しのあと|確定申告まで伴走した稲沢市の土地売却

不動産を売りに出したのに、なかなか動かない。
「もう何ヶ月も経つのに、本当にこのまま任せていて大丈夫かな」。
そんなふうに不安になる方は、本当に多いです。
こんにちは、稲沢あんしん不動産の佐藤です。28年この仕事をしてきて、そういう売主さんの心細さをずっと見てきました。
今日お話しするのは、稲沢市内の土地を売られた、S様のことです。
売り出してから買主が決まるまでは、正直、早かった。
4日でした。
でも私がいちばんお伝えしたいのは、そこではないんです。
引渡しが終わって、その先、確定申告を済ませるまでご一緒した。
そこなんですよ。
▶ この記事の内容は動画でも解説しています(約14分)
※この記事は2026年4月公開時点の内容です。
この売却の前提
- 売主:S様(70代)
- エリア:稲沢市内
- 物件:土地(何十年も前に家が建っていた → 解体後は畑の状態)
- きっかけ:当社からのダイレクトメール
- 売り出しから成約まで:4日
- 取引形態:媒介(売却のお手伝い)
ご相談の背景
S様とのご縁は、もともと当社からお送りしたダイレクトメールでした。
土地をお持ちの方へお声がけする中の一通です。
最初にご連絡をいただいたのは、1年半ほど前。
「お孫さんが将来使うかもしれないので、参考までに金額だけ聞いておきたい」というご相談でした。
私はそこで売却を押すことはせず、金額をお伝えしてお待ちしていました。
その後、お孫さんが使わないことがはっきりして、今回あらためて「売ろうと思います」とご連絡をいただいた、という流れです。
その土地は、ずっと昔に建っていた家を解体して、今は畑の状態になっていました。
値付けは、一緒に現実を見るところから
売り出し価格を決めるとき、私はまず、近くで実際に売りに出ている土地をぜんぶお見せしました。
当時、近所に競合する土地が5つほどありました。
そのうち2つは駅に近くて条件が良い。
正直にお伝えすると、今回の土地は、その中だと3番目くらいの位置づけでした。
大事にしたのは、ここを一緒に見ていただくことです。
競合の土地の写真をパソコンで出して、場所は地図に書き込みながら、ご家族と一緒に考えていただきました。
「もしこの5つから選ぶとしたら、どれを買いますか?」と聞くと、「やっぱり上の2つがいいねえ」と。
現実をわかっていただいたうえで、価格を決めました。
早く売りたいからと、相場より安く見せる売り方もあります。
でも私はやりません。
相場があるものは、納得して売っていただきたいので。
まずは適正な価格で1ヶ月チャレンジして、競合が動かなければ相談して調整しましょう、とお伝えしてスタートしました。
動いたのは、最初の数日間
私が他社さんと違うとすれば、最初の数日に一気に動くところかもしれません。
1つの土地に集中できるから、できることなんですけどね。
1日目は、ホームページとポータルサイトへの掲載、販売資料の作成。現地の看板やご近所への声かけは、S様が「ちょっと嫌らしいから一旦やめて」とおっしゃったので、それは控えました。
2日目は、近所で建売をやっている建築会社さんに営業をかけました。ご相談をいただいた頃から、近くで工事をしているのが目に入っていたんです。「ここに買ってもらえないかな」と思って、すぐ動きました。その日は「資料だけ見せてください」で終わりました。
3日目、その社長さんから電話がありまして。てっきり建売用に買うのかと思ったら、「紹介したい人がいる。具体的に土地を探している人だ」と。ありがたい連絡でした。
4日目、事務所に伺うと、若いご夫婦がいらっしゃいました。「なぜ他にもある中でここを?」と聞いたら、「ちょうど予算がぴったりで」と。条件のいい上位2つは、広いぶん総額が予算を超えていたんですね。
結果として、売り出しから4日で買主が決まりました。
ただ、これは運もあります。
タイミングと予算がたまたま合った。
そこは正直にお伝えしておきます。
やるべきことをやったうえで、ご縁に恵まれた。
そういう案件でした。
売れてからが、本番でした
ここからが、私がいちばんお話ししたいところです。
土地を売るときは、境界をはっきりさせる測量が要ることが多いです。
今回も土地家屋調査士の先生に入っていただいて、お隣の方へご挨拶し、立ち会いのうえで境界を確認していきました。
S様は立ち会いの日、緊張されていたので、「拍子抜けするくらいユルい雰囲気ですから、自然体で大丈夫ですよ」とお伝えしていました。
お隣の承諾も無事にいただけて、「何事もなく終わりました」とホッとされていました。
もうひとつ、私が気にしていたことがあります。
この土地は、何十年も前に建っていた家を解体して畑にした経緯がありました。
昔のことなので、解体したときの廃材が地中に埋まっていないか、それが気がかりだったんです。
もし古い廃材が出てくると、その処分にお金がかかります。
契約が決まったあと、引渡しの前に、紹介元の建築会社さんが地面を試しに掘る「試掘」をすることになりました。
私はS様に、「もし昔の廃材が出てきたら処分費がかかるので、そこは少し覚悟しておいてくださいね」と先にお伝えしておきました。
試掘の当日の朝、S様にLINEを送りました。
「今日は試掘ですね。
何も出てこないことを祈っています」と。
その日の夕方、建築会社の社長さんから連絡が来ました。
「大丈夫ですよ。
少し瓦のかけらが出たくらいで、問題ありません」と。
すぐにS様へ「大丈夫でしたよ」とお伝えしたら、こんな返事が来ました。
ありがとうございます 佐藤さんの祈りが通じました😃 感謝してます。
S様からのLINEより
そして引渡しの日(決済日)。
銀行で無事に手続きを終えました。
S様からは、
今日は本当にありがとうございました。想像以上に緊張しました 笑
S様からのLINEより
不動産の引渡しは、何度も経験することではないですからね。緊張されて当然なんです。
確定申告まで、翌年もご一緒に
ここは、私自身が大きく後悔した話でもあります。正直にお話しします。
土地を売ると、その翌年に確定申告が必要になる場合があります。
あまり知られていないのですが、不動産の売買には「契約のとき(手付金を受け取る日)」と「残金決済・引渡しのとき」という2つの大きな区切りがあります。
確定申告をどちらの年でするか、実は選べるケースがあるんです。
多くの方は、引渡しの日をもとに翌年、と思っていらっしゃいます。
今回は年末に契約して、年明けに引渡しでした。
1年も先だと忘れてしまうし、気が重いですよね。
なので私は「年末に契約しているので、すぐ次の2月の申告でいけますよ」とご案内しました。
S様も「知らなかったです、ありがとうございます」と、申告会場へ向かわれました。
ところが会場で、「今年ではなく来年ですよ」と言われてしまったんです。
大きな会場で大勢をさばいていますから、行き違いもあるのだと思います。
帰宅されてから、「来年また行きますね」とご連絡をいただきました。
怒っていらっしゃるわけではないんです。
でも私は、申し訳なくて仕方がなかった。
「何かあったら、会場から私に電話してくださいね」と一言お伝えしておけば、その場で担当の方に代わっていただいて、契約の日でも申告できることをお話しできたのに、と。
そこが悔やまれました。
なので翌年、いよいよまた確定申告という時に、「何かあったら、その場ですぐ連絡くださいね」とお伝えしておきました。
そうして1年越しで、無事に申告を終えられました。
そのとき、S様からいただいたメッセージが、この仕事をしていてよかったと思える言葉でした。
何もわからない私達を丁寧に、又親切に教えて頂きありがとうございました。これで一区切り安心しました。本当に感謝しています。
S様からのLINEより
売り出しから、ここまでで1年4ヶ月。引渡しが終わったらおしまい、ではないんです。
※確定申告のどの年に申告するか、何が経費になるかなどは、お一人おひとりの状況で変わります。
実際の申告は税務署や税理士にご確認くださいね。
同じ立場の方へ
土地や家を売るとき、「いくらで売れるか」「早く売れるか」が気になると思います。
もちろん大事です。
でも、もうひとつ見ていただきたいのは、引渡しが終わったその先まで、ちゃんと面倒を見てくれる会社かどうか、というところなんです。
測量、お隣との関係、解体、相続の手続き、確定申告。
土地を手放すって、売買契約だけでは終わらないことが結構あります。
私は、そこまで含めてご一緒したいと思っています。「売って終わり」にはしたくないんですよ。
相続した土地をどうしようか迷っている、まだ売ると決めたわけではない。
そういう段階でも大丈夫です。
今回のS様も、最初は「金額を参考に」というところからでした。
まず話を聞いてみたいから、というところからでも大歓迎です。
📞 お電話でのご相談:0587-33-5620
よくあるご質問
Q. 相続した土地ですが、まだ売ると決めていません。話を聞くところからでも相談できますか?
もちろん大丈夫です。今回のS様も、最初は「金額だけ参考に」というところからでした。状況が整理できてから動かれて構いません。まず現状を知りたいから、というところからでも大歓迎です。
Q. 昔の家を解体した土地です。地中の廃材などは大丈夫でしょうか?
気になるところですよね。今回のように、引渡し前に試掘で地中を確認することがあります。もし古い廃材が出れば処分費がかかる場合もあるので、見込みは事前にお伝えしながら進めます。
Q. 売ったあとの確定申告も手伝ってもらえますか?
書類の準備や手順など、わかる範囲でお手伝いします。ただ申告そのものの判断は、税務署や税理士にご確認いただく形になります。
Q. 境界がはっきりしていない土地でも売れますか?
売れます。測量や境界の確認は、土地家屋調査士の先生と連携して進めます。お隣への立ち会いのお願いなども、こちらで段取りしますのでご安心ください。
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