愛知県稲沢市 国府宮神社(尾張大國霊神社)完全ガイド【2025年最新版】
こんにちは、稲沢あんしん不動産の佐藤です。
私は毎日朝、国府宮神社を散歩しています。
1万歩を目標に歩いているので、朝6時台や8時台に国府宮神社の参道を歩くのが日課になっています。
朝の国府宮神社は空気が澄んでいて、本当に気持ちいいんです。
長い参道は車も通らないので散歩にはバッチリで、参道を通って右の方にぐるっと回ると、だいたい2000歩くらいになります。
気分転換に毎日通っているので、国府宮神社のことは本当によくわかります。
今回は、そんな国府宮神社について、年間行事や見どころなどを詳しくご紹介します。
はじめに
愛知県稲沢市の中心部に位置する国府宮神社は、1250年以上の長い歴史を持つ由緒正しい神社です。正式名称を「尾張大國霊神社」と言い、古くから尾張地方の総鎮守として地域の人々に愛され続けています。
特に毎年2月に開催される「はだか祭り」は日本三大奇祭の一つとして全国的に有名で、数千人の裸男が激しくもみ合う勇壮な光景は圧巻です。しかし、国府宮神社の魅力はそれだけではありません。四季を通じて様々な祭事や行事が催され、地域の文化の中心として重要な役割を果たしています。
基本情報
- 正式名称:尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)
- 通称:国府宮神社(こうのみやじんじゃ)
- 所在地:〒492-8137 愛知県稲沢市国府宮1丁目1番1号
- 電話:0587-23-2121
- 最寄駅:名鉄本線「国府宮駅」北口より徒歩3分
国府宮神社とは
歴史と由来
国府宮神社の創建は崇神天皇7年と伝えられ、尾張人の祖先がこの地に移住・開拓した際、日々の糧を生み出す根源である国土の偉大な霊力を神として祀ったのが始まりとされています。
奈良時代には、近くに尾張国の国衙(こくが)があったことから尾張国の総社と定められ、国司自らが祭祀を執り行う重要な神社となりました。このことから通称「国府宮」として広く親しまれるようになりました。
尾張国の総社として
総社とは、その国の主要な神社の神々を合わせて祀る神社のことです。国府宮神社は尾張国の神々を集めた中心的な神社として、古くから特別な地位を占めてきました。現在も式内社(小)、旧国幣小社として格式の高い神社です。
御祭神とご利益
御祭神
尾張大國霊神(おわりおおくにたまのかみ)
尾張地方の國霊神(くにたまのかみ)であり、尾張人の祖先がこの地で生活するための糧を生み出す国土の霊力を神格化したものです。
ご利益
- 五穀豊穣:農業の発展と豊かな収穫
- 商売繁盛:農商業守護神として事業の発展
- 厄除け:厄災から身を守る強力な厄除け
- 家内安全:家族の健康と安全
- 無病息災:健康で長生きできる
年間行事カレンダー
国府宮神社では年間を通じて多彩な祭事が執り行われます。特に注目の行事をご紹介します。
1月の行事
新年の祈願行事
- 1月1日:交通安全祈願祭(0:00)・歳旦祭(7:00)
- 1月3日:元始祭
- 1月4日〜7日:新穀感謝祭並太々講社祭・氏子まつり
- 1月19日:三笑茶会(初釜)- 新年最初のお茶会。裏千家担当で三笑亭にて開催。会費2,500円
2月の行事 – メインイベント
儺追神事(はだか祭)- 2月10日(令和7年)
★ 日本三大奇祭の一つ
正式名称を「儺追神事(なおいしんじ)」と言い、今から約1250年前の神護景雲元年(767年)に称徳天皇の勅命によって始まったとされる伝統行事です。
はだか祭の見どころ
- 開催日:毎年旧暦正月13日(2026年は3月1日予定)
- 参加者:42歳と25歳の厄年男性を中心に数千人
- 服装:サラシの褌に白足袋姿
- クライマックス:15:00頃の神男への殺到シーン
- 2024年から:一部行事で女性参加も解禁
なおいぎれ:はだか祭で神男が身に着けていた布を引き裂いたお守り(5本・500円)は、厄除けのご利益があるとされています。
詳しくはこちら:令和4年の国府宮神社「はだか祭」のもみ合いに代え、「儺追行列」が行われました
その他2月の行事
- 2月11日:紀元祭
- 2月23日:天長祭・なおい茶会(儺追殿にて)- はだか祭の厄災除けの信仰を生かした茶会。神男が三日三夜籠もった儺追殿で松尾流が担当。参加者約2,000名。絵馬銘々菓子器・なおいぎれ・大鏡餅進呈。会費2,500円
3月〜4月の行事
春の訪れを祝う
- 3月20日:春季皇霊祭遥拝式
- 3月30日:三笑茶会(春)- 表千家担当。三笑亭にて月釜。会費1,000円
- 4月1日〜3日:第70回国府宮を描く会(写生大会)
- 4月20日:献茶祭(春の茶会)- 三流(松尾流・表千家・裏千家)交代で御家元宗匠をお迎えし、祈祷殿にて献茶式。広間・三笑亭・寒松亭で三流それぞれが茶会を催す。令和7年は裏千家担当。三席3,500円
- 4月24日:豊穣祈願祭並国府講社祭
- 4月下旬:稲沢植木まつり
関連記事:いなざわ植木まつり・グリーンマルシェ 国府宮神社参道で開催
関連記事:国府宮神社の桜が見頃です 稲沢桜まつりは今年(令和4年)は中止 夜桜照明の様子
5月の行事 – 春の大祭
梅酒盛神事(馬まつり)- 5月6日
★ 約390年の伝統を誇る五穀豊穣祈願の神事
正式名称は「梅酒盛神事(うめさかもりしんじ)」。寛永3年(1626年)に日照りが続いた際、近隣の農民が五穀豊穣を願って高御堂村から飾馬を献じたことに始まります。
馬まつりの見どころ
- 時間:14:00〜
- 神代:十歳前後の男の子が装束を着て神様の代わりを務める
- 飾り馬:氏子中から献じられた美しい飾り馬が参道を駆け抜ける
- 来場者:毎年約2万人
- お供え物:青梅の実、ちまき、なよし、するめ
詳しくはこちら:国府宮神社の馬まつり(梅酒盛神事・うめさかもりしんじ)
その他5月の行事
- 5月5日:子供の日の祭並国府宮を描く会入賞者奉告祭
- 5月6日:例祭(国府宮の最も重要な祭典)
- 5月18日:三笑茶会 – 裏千家担当。三笑亭にて月釜。会費1,000円
6月の行事
田植えと大祓
- 6月22日:御田植祭 – 神社北側の御神田で早乙女による田植え
- 6月29日:三笑茶会 – 松尾流担当。三笑亭にて月釜。会費1,000円
- 6月30日:大祓式 – 半年の穢れを祓う
7月の行事 – 夏の風物詩
除疫祭並輪くぐり(茅の輪くぐり)- 7月31日
★ 夏の疫病除けと無病息災を願う神事
茅輪神事とも呼ばれ、全国各地の神社で行われる「夏越の祓」の一つです。この輪をくぐると夏病みをしないと信仰されています。
茅の輪くぐりの作法
- 時間:17:00〜神事開始、終了後翌朝まで自由参加
- 場所:拝殿前に設置された茅の輪
- くぐり方:左まわり→右まわり→左まわりの順で3回くぐる
- ご利益:夏の疫病除け、無病息災
七夕まつり:同日早朝より子供会による七夕笹の奉納があり、境内が色とりどりの短冊で彩られます。
詳しくはこちら:稲沢市の夏の風物詩!国府宮除疫祭並輪くぐり(茅の輪くぐり)
9月〜12月の行事
秋から年末の行事
- 9月7日:三笑茶会 – 裏千家担当。三笑亭にて月釜。会費1,000円
- 9月15日:献詠祭 – 献詠会員参列のもと和歌の披講が行われる
- 10月5日:秋の茶会 – 三流(松尾流・表千家・裏千家)が広間・三笑亭・2階広間にて茶会。令和7年は裏千家担当。三席3,000円
- 10月中旬:稲沢まつり(商工会議所主催)- 参道などで様々な催しが行われる
- 11月1日:秋季大祭 – 昭和15年の国幣小社列格を記念する祭典
- 11月1日〜3日:御寿々祭(おすずまつり)- 昨年10月1日から本年9月30日までにお生まれになったお子様の成長を祈願する祭典。9:00〜16:00受付
- 11月2日:三笑茶会 – 松尾流担当。三笑亭にて月釜。会費1,000円
- 11月15日:七五三詣
- 11月23日:新嘗祭
- 12月14日:三笑茶会 – 表千家担当。三笑亭にて月釜。会費1,000円
- 12月25日:御煤納(おすすおさめ)- この一年に神社に積もった煤を掃う行事
- 12月31日:大祓式並除夜祭 – 身に付いた罪穢れを祓い、行く年の無事に感謝し来る年の安全を祈る祭典
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毎月の定期行事
| 日付 | 時間 | 行事名 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 毎月1日 | 10:00 | 月次祭 | 月の安全を祈願 |
| 毎月13日 | 11:00 | 厄斎講祭 | 厄斎講員による祭典 |
| 毎月15日 | 10:00 | 月次祭並献詠披講 | 献詠の披講を含む祭典 |
境内の見どころ
主要建物
- 本殿:尾張造の建築様式による格式高い建物
- 拝殿:参拝者がお参りする中心的な建物
- 祈祷殿:各種祈祷や献茶式が行われる
- 儺追殿:はだか祭で神男が三日三夜籠もる特別な建物。なおい茶会の会場にもなる
- 三笑亭(さんしょうてい):昭和29年秋に松尾流第10代御家元不染斎宗匠の設計により建てられた茶室。三面大黒の画像が社宝としてあることから命名。床柱は神苑の藪椿、床縁は神社の古材を使用。月釜(三笑茶会)の会場
- 半床庵(はんしょうあん):幕末の尾張藩武士・尾崎藤兵衛氏の屋敷にあった茶室。昭和47年に境内に移築。稲沢市指定文化財
- 社務所:御朱印やお守りの授与所
境内の特色
- 御神田:神社北側にある田んぼで6月に御田植祭が行われる
- 参道:馬まつりで飾り馬が駆け抜ける重要な舞台。長い参道は散歩コースとしても最適
- 太鼓橋:参道の途中にある石造りの橋。曲線を描いた美しい橋で、橋の下には水路(川)があります。欄干跡が残っており、かつては川として利用されていた歴史ある橋です
- 境内の樹木:四季折々の自然が楽しめる
- 石灯籠:歴史を感じさせる石造りの灯籠群
アクセス情報
電車でのアクセス
- 名鉄本線:「国府宮駅」北口より徒歩3分
- JR東海道本線:「稲沢駅」より徒歩15分
- 名古屋からのアクセス:名鉄名古屋駅→国府宮駅(約20分)
車でのアクセス
- 名神高速道路:「一宮IC」から約12分
- 東海北陸自動車道:「一宮西IC」から約15分
- 駐車場:普通車約200台(大祭時は臨時駐車場も設置)
大祭時の注意事項
- はだか祭や馬まつりの際は大変混雑するため、公共交通機関のご利用をお勧めします
- 駐車場が満車になる場合があります
- 周辺道路の交通規制にご注意ください
参拝のポイント・お守り情報
参拝の作法
- 鳥居をくぐる際は一礼
- 参道は中央を避けて歩く
- 手水舎で手と口を清める
- 拝殿前で「二拝二拍手一拝」
人気のお守り・授与品
- なおいぎれ:はだか祭の神男が身に着けた布を引き裂いたもの(5本・500円)。厄除けのご利益があり、一年間身に着けたり目立つところに置くことで難を逃れられると信仰されている
- 厄除守:厄年の方に特に人気。国府宮は厄除けの神様として有名
- 商売繁盛守:農商業守護神として事業者に人気
- 交通安全守:元日0:00の交通安全祈願祭では先着100名に無料授与
- 御朱印:書置きと直書きがある。社務所にて授与
- 三笑茶会正会員証:年間12,000円で年間のお茶会が全て無料参加可能
ご祈祷について
- 受付時間:9:00〜16:00(年中無休)
- 主な祈祷:厄除け・厄祓い、家内安全、商売繁盛、交通安全、車祓い、初宮参り、安産祈願、学業成就、七五三など
- 初穂料:個人祈祷 7,000円〜 / 会社安全 20,000円〜 / 団体安全祈願 50,000円〜
- 予約:不要(随時受付・随時祈祷)。ただし儺追神事期間や大祭時は混雑するため余裕を持った参拝を推奨
- 特別祈祷:はだか祭期間中は「儺追殿昇殿参拝」が可能(神男に触れて厄落としができる貴重な機会)
- 出向祭典:地鎮祭、竣工祭、入居清祓い、増改築清祓い、月次祭なども対応。電話予約制(一週間前まで)
地域における重要性
国府宮神社は稲沢市の文化的・精神的な中心として重要な役割を果たしています。
文化的価値
- 歴史の継承:1250年以上続く伝統を現代に伝える
- 地域アイデンティティ:稲沢市民の誇りとアイデンティティの源
- 文化財:はだか祭は愛知県無形民俗文化財に指定
- 観光資源:年間を通じて多くの参拝者・観光客が訪れる
地域経済への貢献
- 観光効果:はだか祭だけで数万人の来訪者
- 商業振興:祭事に合わせた地域商業の活性化
- 雇用創出:神社運営や関連サービスでの雇用
- まちづくり:神社を中心とした都市計画・地域開発
教育的意義
- 郷土教育:地域の小中学校の社会科見学や写生会
- 伝統継承:次世代への文化継承の場
- 国際交流:海外からの観光客への文化紹介
まとめ
国府宮神社は、愛知県稲沢市が世界に誇る歴史と伝統の宝庫です。1250年以上の長い歴史の中で育まれた数々の祭事は、単なる観光イベントではなく、地域の人々の生活に根ざした大切な文化遺産です。
国府宮神社の魅力ポイント
- 歴史の重み:1250年以上続く尾張国総社としての格式
- 多彩な行事:年間を通じて楽しめる様々な祭事
- 日本三大奇祭:全国的に有名なはだか祭
- 抜群のアクセス:名鉄国府宮駅から徒歩3分
- 四季の美しさ:境内で感じる日本の四季
- 多様なご利益:厄除け・商売繁盛・五穀豊穣
- 散歩コースとして:長い参道は車も通らず、朝の散歩に最適
初詣から始まって年末の大祓まで、一年を通じて様々な形で参拝者を迎える国府宮神社。地域にお住まいの方にとっては生活の一部として、また遠方からお越しの方にとっては特別な体験として、きっと心に残る時間を過ごせることでしょう。
特に2月のはだか祭、5月の馬まつり、7月の茅の輪くぐりは、それぞれ異なる魅力を持つ貴重な文化体験です。ぜひ一度、この歴史ある神社を訪れて、稲沢市の文化の奥深さを感じてみてください。
参拝のおすすめ
初めての方は、まず平日の静かな時間に境内を散策し、神社の雰囲気を味わってから、お祭りの際に再訪されることをお勧めします。きっと国府宮神社の多面的な魅力を発見できるはずです。
朝6時台や8時台に訪れると、空気が澄んで気持ちよく、地元の方々の日常の一部としての国府宮神社を感じることができます。
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