愛知県一宮市 真清田神社(尾張國一之宮)完全ガイド|ご利益・御朱印・駐車場・年間行事

愛知県一宮市の真清田神社、正面から見上げた重厚な木造の楼門。軒先に白い紙垂(しで)状の装飾が連なり、左右に回廊と社殿が続く。晴れた青空と右手の緑の木々を背景にした写真。
佐藤高樹

執筆者:佐藤高樹(稲沢あんしん不動産 代表)
宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)/業界28年・査定実績5,000件超
代表紹介を詳しく見るお客様の声(★5.0・15件)

一宮市で不動産のご相談をお受けしていると、真清田神社の名前はよく話題に出ます。

一宮市という市の名前そのものが、この神社に由来しているからです。

今回は、真清田神社の由緒やご利益、年間行事、御朱印、駐車場やアクセスまで、公式サイトの情報をもとにまとめてご紹介します。

読みたい場所にジャンプ

真清田神社とは

真清田神社は、愛知県一宮市真清田にある神社で、尾張国の一宮(いちのみや)として古くから崇敬を集めてきました。

「一宮」とは、その国の中でもっとも格式が高いとされた神社のことです。

全国に「一宮」を冠する自治体は1市6町ありますが、実際に市制が敷かれているのは、この神社が鎮座する一宮市だけです。

つまり「一宮市」という地名そのものが、真清田神社の存在から生まれたことになります。

境内は一宮市の中心部、本町通りの正面にあり、神社を中心にまちが発達してきたことがよく分かります。

由緒・歴史

創建から尾張国一宮へ

社伝によれば、真清田神社の鎮座は神武天皇33年にさかのぼるとされています。

一宮市はもともと木曽川の流域にあり、清く澄んだ水による水田地帯だったことから「真清田(ますみだ)」と名付けられたと伝えられています。

平安時代には、国から国幣の名神大社(こくへいのみょうじんたいしゃ、国が幣帛を捧げる格の高い神社という意味)と認められ、神階は貞観7年(865年)に正四位上に叙せられました。

鎌倉時代には順徳天皇が崇敬し、多数の舞楽面を奉納しています。

これらの舞楽面は、現在も重要文化財として神社に保存されています(12面が国の重要文化財、7面が愛知県の文化財です)。

江戸時代から現代へ

江戸時代には、徳川幕府が神領として朱印領333石を奉りました。

尾張藩主・徳川義直も、寛永8年(1631年)に社殿の大修理を行うなど、崇敬を篤くしています。

明治18年には国幣小社、大正3年には国幣中社に列せられました。

現在の本殿は、昭和20年の戦災で一度焼失し、昭和32年に再興されたものです。

楼門は昭和36年、服織神社は昭和40年、神楽殿・斎館は昭和43年、別宮の三明神社は平成5年にそれぞれ整備されました。

本殿・渡殿は、平成18年に文化庁から国の登録有形文化財に指定されています。

御祭神とご利益

真清田神社の御祭神は、天火明命(あめのほあかりのみこと)です。

天照大御神の孫神にあたるとされ、この地を開拓した尾張氏の祖神として祀られています。

真清田神社の御祭神・鎮座地・御例祭を記した公式サイトの案内図。御祭神は天火明命(あめのほあかりのみこと)で天照大御神の孫神、鎮座地は愛知県一宮市真清田一丁目、御例祭は4月3日の桃花祭と記されている。
出典:真清田神社公式サイト(2026年7月19日確認)

境内摂社の服織神社には、天火明命の母神にあたる萬幡豊秋津師比売命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)が祀られています。

織物の神様として信仰され、一宮市の繊維産業を見守ってきた神様といわれています。

尾張国一宮として、古くから国司をはじめ多くの人々の崇敬を集めてきた神社です。

戦後は一宮市の氏神として、地域の方々から厚い信仰を寄せられています。

境内の見どころ

真清田神社の境内には、歴史を感じられる建物がいくつも並んでいます。

  • 楼門:昭和36年に再興された、境内正面の大きな門
  • 御本殿・拝殿:切妻造の拝殿・祭文殿・渡殿と、流造の本殿からなる社殿群(国の登録有形文化財)
  • 服織神社:織物の神様を祀る摂社
  • 神楽殿・斎館:神事や祈祷が行われる建物
  • 三明神社:境内裏山にある別宮
  • 神池:境内東側にある池で、厳島社が祀られている
  • 宝物館:舞楽面など重要文化財を収蔵

参道は本通りの正面まで続いており、一宮の中心市街地を歩きながら参拝できるのも魅力です。

年間行事

真清田神社では、一年を通じてさまざまな神事・行事が行われています。

桃花祭(とうかさい)|4月3日

真清田神社の例大祭にあたる祭りです。

江戸時代までは3月の上巳の節句に行われていましたが、明治43年からは新暦の4月3日に固定されました。

桃花祭(馬まつり)の神輿渡御の様子を描いた古い絵巻物。騎馬姿の人物や神輿を担ぐ行列、赤い旗を掲げた人物などが横一列に連なって描かれている、薄茶色の紙に彩色された歴史資料。行列の人々は烏帽子や狩衣姿で、祭りの規模の大きさが伝わる。
出典:真清田神社公式サイト(2026年7月19日確認)

「馬まつり」とも呼ばれ、御幣や人形をのせた飾り馬「馬の塔(うまのとう)」が神輿渡御に供して練り歩きます。

同日には流鏑馬神事も行われ、前日の4月1日には短冊祭、2日には歩射神事・試楽祭が行われます。

かつて神社の周辺には桃の木が群生し、この地は「青桃丘」と呼ばれていました。

霊力があるとされる桃の枝で身のけがれを祓ったことが、この祭りの始まりと伝えられています。

舞楽神事|4月29日

真清田神社に伝わる舞楽面を用いて、舞楽が奉納される神事です。

現存する舞楽面のうち12面が国の重要文化財、7面が愛知県の文化財に指定されています。

おりもの感謝祭一宮七夕まつり|7月下旬

一宮市最大級のお祭りで、例年約100万人規模の人出があります(2025年は約104万人)。

服織神社の祭神が織物の神様であることにちなみ、一宮の主軸産業である機織工業の繁栄を願って、市と商工会議所が一体となって開催しています。

境内では、祭り2日目に厳島社で「提灯まつり」、3日目に服織神社で「御衣奉献祭(おんぞほうけんさい)」が行われます。

織物業をはじめ地域の産業に関わる代表者が、装束を身にまとって本町アーケードを進み、服織神社に参拝する神事です。

開催期間は年によって変わるため、最新の日程は一宮七夕まつりの記事で確認してください。

夏越神事(輪くぐり)|立秋前夜

毎年立秋の前夜に行われる、真清田神社の夏祭りです。

茅(ち)で作った輪をくぐることで、その年の罪やけがれを祓い落とすとされています。

茅には強い霊力が宿ると、古くから伝えられてきました。

七五三詣・初詣

七五三詣は、11月15日を中心に、9月上旬から12月中旬頃まで特別祈祷が行われます。

数え年3歳(髪置)、5歳(袴着)、7歳(帯解)の節目をお祝いする行事です。

初詣も真清田神社の大きな行事のひとつで、年間を通じて最も参拝者が多い時期です。

御朱印・お守り

授与所では、御朱印帳(初穂料1,500円)をはじめ、破魔矢や交通安全守、縁むすび守など、さまざまなお守りが授与されています。

御朱印そのものの受付時間や初穂料は、公式サイトでは確認できませんでした。

社務所・授与所(神社は毎日午前9時から午後5時まで開いています)で、直接確認することをおすすめします。

アクセス・駐車場

📍 Googleマップで「真清田神社」へのルートを調べる

真清田神社の所在地は、愛知県一宮市真清田1丁目2番1号です。

真清田神社の周辺地図。名鉄・JR尾張一宮駅から神社までの道順を、本町通りや商店街、本町1丁目バス停・本町通りバス停の位置とともに示した案内図。駅から本町アーケードをまっすぐ北へ進むと神社正面に着くことが一目で分かる。
出典:真清田神社公式サイト(2026年7月19日確認)
  • 電車:JR尾張一宮駅・名鉄一宮駅から徒歩8分
  • バス:「本町1丁目バス停」または「本町通りバス停」からすぐ北
  • 車:名神高速「尾張一宮」ICから約20分、名古屋高速一宮線「一宮東」出口から約10分、東海北陸自動車道「一宮西」ICから約10分(「一宮木曽川」ICからは約15分)

専用駐車場があり、神社西側から入場できます。

祈祷などで訪れる場合は、受付でその旨を伝えるとスムーズです。

桃花祭や一宮七夕まつりなど大きな祭礼の期間中は、境内・周辺とも混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。

初めて参拝する方へ|稲沢方面からの行き方とおすすめの順路

稲沢方面から電車で行く場合

JR「稲沢」駅から「尾張一宮」駅までは1駅・約5分(快速なら4分)。名鉄なら「国府宮」駅から「名鉄一宮」駅まで約5分です。

どちらの駅からも、本町アーケードをまっすぐ北へ歩けば、約8分で神社の正面に着きます。

初めてのおすすめ順路

  • 本町アーケードを北へ抜けると、正面に楼門が見えてくる
  • 楼門をくぐったら、手水舎で手を清めて拝殿へ
  • 参拝のあとは、この記事の「境内の見どころ」で紹介した場所をひと回り
  • 御朱印・お守りは授与所で(「御朱印・お守り」の章を参照)
  • 七夕まつりの期間(7月下旬)は、アーケード全体が会場になるので、参拝とまつり歩きをセットで楽しむのがおすすめ

よくある質問

真清田神社の御祭神は誰ですか?

天火明命(あめのほあかりのみこと)です。天照大御神の孫神とされ、この地を開拓した尾張氏の祖神として祀られています。

真清田神社の駐車場はありますか?

専用駐車場があります。神社西側から入場でき、祈祷などで訪れる方は受付でその旨を伝えます。祭礼期間中は混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。

御朱印はいただけますか?

御朱印帳の授与(初穂料1,500円)は確認できました。御朱印そのものの受付時間や初穂料は、社務所・授与所で直接確認してください。

桃花祭とはどんなお祭りですか?

真清田神社の例大祭で、毎年4月3日に行われます。「馬まつり」とも呼ばれ、飾り馬「馬の塔」や流鏑馬神事などが行われます。

一宮七夕まつりと真清田神社は関係がありますか?

大きく関係しています。境内摂社である服織神社の祭神が織物の神様であることから、市と商工会議所が「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」として毎年7月下旬に開催しています。境内でも提灯まつりや御衣奉献祭が行われます。

まとめ

真清田神社は、尾張国一宮としての長い歴史を持ち、一宮市という地名の由来にもなった神社です。

桃花祭や一宮七夕まつりなど、季節ごとの行事も豊富で、参道を歩くだけでも歴史を感じられる場所です。

一宮市の歴史をもっと詳しく知りたい方は、一宮市博物館もあわせてどうぞ。真清田神社ゆかりの資料も含め、一宮の歩みを紹介しています。

なお、国府宮神社と真清田神社には、実は意外なつながりがあります。

気になる方は国府宮神社と真清田神社の関係についての記事もあわせてご覧ください。

国府宮神社そのものの見どころは、国府宮神社(尾張大國霊神社)完全ガイドにまとめています。

一宮市は、稲沢市のお隣のまちです。

稲沢あんしん不動産|土地・戸建て・マンションの売却、空き家・相続のご相談を承っています。「一宮市の実家をどうするか迷っている」「相続した空き家の相談先を探している」という方は、相続・空き家の相談窓口もあわせてご覧ください。

愛知県一宮市の真清田神社、正面から見上げた重厚な木造の楼門。軒先に白い紙垂(しで)状の装飾が連なり、左右に回廊と社殿が続く。晴れた青空と右手の緑の木々を背景にした写真。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてもらえると励みになります!
読みたい場所にジャンプ